昨年のこの時期、札幌市は2030年に冬季五輪をやる気満々だった。そこで五輪関連施設に巨費を投じるつもりでいた。
昨年11月に日経新聞が報じた、大会概要によると、以下の9施設について整備費を投じるとともに、五輪期間中のニーズに対応するために仮設費の予算を立てていた。

Sapporo


総額1000億円余、新月寒体育館は札幌ドームの敷地に新しく建てる建物だ。
また市営住宅月寒団地は、築40年以上の老朽化した団地だったが、選手村にするために23棟790戸を建て替える予定だという。

その上に、開閉会式の会場になる札幌ドームも20億円かけて場内を整備するうえに、入場行進用のゲートや来賓用施設なども20億円かけて仮設する予定だった。

ニセコエリアは富裕層やIOCのVIPのための宿泊施設の整備か。

驚くのは長野県長野市のボブスレーリュージュパークも札幌市の予算で再整備することになっていたこと。この施設は国内唯一のボブスレーコースだったが2017年に競技施設としては使用が停止されていた。それを札幌五輪に向けて復活させるつもりだったのだ。

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札幌ドームが日本ハムが出て行っても強気だったのは、こういう形で札幌五輪関連の巨費が投じられることを知っていたからではないか。日ハムが出て行ってもなんとかなると思っていたのではないか。

日経新聞によると

招致決定から大会終了までの直接的な経済効果は約7500億円。約5万5000人の雇用効果が出るとした。大会開催後10年間のレガシー効果は約2兆5000億円と試算。約23万人の雇用が生まれる

とのことだが、絵に描いた餅もいいところだ。

ちなみにエスコンフィールドの建設費は600億円、これはすべて日本ハムグループの支出だ。北広島市は年間21.8億円の土地使用料を減免しただけだ。
それで、経済効果は211億円と言う試算が出ている。

札幌市の予算規模は年間1.1兆円ほど。その1割と言う巨費が割かれるところだったが、バッハの逆鱗に触れたことで、これだけの支出が、他のもっと有意義な使い道に充てられる道ができたということで、まことに結構なことではないか。

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