鷲田康さんが、今週の週刊文春で戸郷翔征について書いている。戸郷は
「僕は野球のことしか考えていない。今の若い選手はそれが普通で当たり前になってきていますよね」
と話している。女の子と遊びに行ったり、若い連中とつるんでバカ騒ぎをするようなのは、主流ではないのだ。
東スポ
【オリックス】ハワイＶ旅行への不参加続出 「悩んだんですが…」バカンスあきらめた面々の理由

「1週間海外に行くっていうのがちょっと…。初めは行くつもりでしたし、悩んだんですが、それなら練習がしたいと思って。今回は行かないことにしました」

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大谷翔平だけでなく、今や多くのプロ野球選手の趣味は「野球」になっている。自分の技量をあげるために、いろんなデータを集め、練習法も工夫して、それが結果として出てくるのが何より楽しいのだ。

オフであっても時間があれば、自分の野球の技術を磨きたい。そのためならば、いろんなジムに行ってもいいし、人に会って教えを乞うてもいい。オフにはシーズン中にできない練習に取り組みたいし、身体のレストアもしたい。

そういう時代になっているのだ。そしてもう一つ、あるとすれば本当の意味での「プライベート」。家族や恋人など、極めて小さなコミュニティでの時間を大切にしたい。
極端に言えば、オフはそれ以外の時間は極力少なくしたい。そう思う選手が増えているのだ。

清原和博は「うまい酒飲んで、ええ女抱くために野球やってるんや」とうそぶいたが、そういう選手は今もいるにしても、主流ではない。プロ野球選手のプライバシーは、SNSなどで常に見張られているし、馬鹿をやれば山川穂高のように、キャリアを棒に振りかねない事態にもなる。

昭和日本のサラリーマンのように「一人では何もできない」から仲間でつるんでいるような選手、小金を持つとそれを散財するような選手は、これからは生きていけなくなるのだろう。

私は本当に良いことだと思う。オフに平良海馬にじっくり話を聞いたが、彼は本当に「データオタク」で、自分のピッチングについてすべて解説することができた。
今のプロ野球選手は、馬鹿やチンピラでは務まらない。それはまちがいないところだ。


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