この手の話はやり切れない思いがする。私は柏鵬(柏戸・大鵬)時代から相撲を見ているが、もう、戦前生まれの力士で存命なのは、1942年生まれの北の富士勝昭と1944年生まれの高見山大五郎くらいしかいなくなった。
寺尾の父の先代鶴ヶ嶺(1929-2006) は、鹿児島県の大相撲人脈の中心人物の一人で二代目西ノ海嘉治郎の孫娘と結婚。栃若時代の名わき役で、もろ差しがうまい技巧派で「りゃんこの鶴ヶ嶺」と呼ばれた。
解説者としてもNHKに長く出演し、もっさりした解説には味があった。一度笑い出すと止まらない愉快なご仁であり、解説ができなくなったりもした。
長男が十両鶴嶺山(1959-2020)、二男が逆鉾(1961-2019)、そして寺尾(1963-2023)が三男だったわけだ。逆鉾なんて、薩摩ならではの四股名で(漱石の小説にも出てくる)、手取りらしい本当に言い名前だと思ったものだ。
父は77歳まで生きたが、3人の息子共に60の声を聞くか聞かないかで死んだ。
父親も含めて4人とも力士としては小兵で、特に寺尾は筋肉質で、力士体型ではなかった。
それでもお相撲さんとして体を大きくするために、無理をしていたのかもしれない。
戦後の歴次の横綱を遡って生没年を並べるとこうなる。
戦後横綱に昇進した力士35人の内、存命が15人。死亡した20人の享年の平均は60.2歳、親方の定年が65歳だから、そこまで生きていないことになる。
享年80代は3人、70代は3人、存命中の北の富士が81歳、三重ノ海が75歳。あとはみんな60代以下だ。
寿命が短いうちは、お相撲さんが短命なのはそれほど目立たなかったが、男でも平均寿命が81歳前後になるなかで、20年も寿命が短くなるのはかなり深刻だろう。
力士になる=年寄りになるかならないかで死ぬ と言う図式を改めないと、ますます力士のなり手がなくなるだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!
2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】
解説者としてもNHKに長く出演し、もっさりした解説には味があった。一度笑い出すと止まらない愉快なご仁であり、解説ができなくなったりもした。
長男が十両鶴嶺山(1959-2020)、二男が逆鉾(1961-2019)、そして寺尾(1963-2023)が三男だったわけだ。逆鉾なんて、薩摩ならではの四股名で(漱石の小説にも出てくる)、手取りらしい本当に言い名前だと思ったものだ。
父は77歳まで生きたが、3人の息子共に60の声を聞くか聞かないかで死んだ。
父親も含めて4人とも力士としては小兵で、特に寺尾は筋肉質で、力士体型ではなかった。
それでもお相撲さんとして体を大きくするために、無理をしていたのかもしれない。
戦後の歴次の横綱を遡って生没年を並べるとこうなる。
戦後横綱に昇進した力士35人の内、存命が15人。死亡した20人の享年の平均は60.2歳、親方の定年が65歳だから、そこまで生きていないことになる。
享年80代は3人、70代は3人、存命中の北の富士が81歳、三重ノ海が75歳。あとはみんな60代以下だ。
寿命が短いうちは、お相撲さんが短命なのはそれほど目立たなかったが、男でも平均寿命が81歳前後になるなかで、20年も寿命が短くなるのはかなり深刻だろう。
力士になる=年寄りになるかならないかで死ぬ と言う図式を改めないと、ますます力士のなり手がなくなるだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!
2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】
戦前生まれの力士で存命といえば、1937年生まれの豊山(内田)勝男もいましたね。相撲協会理事長経験者ではもっとも長寿かもしれません。
baseballstats
がしました