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苦境の札幌ドームに日本ハムが“救いの手”? win-winの関係は構築されるか、両者の思惑は
来年の3月2、3日に札幌ドームで日本ハムがオープン戦をすることが決まったという。

実は昨年の3月4、5日にも日本ハムは札幌ドームでオープン戦をしている。これが実質的に「最後の札幌ドームでの試合」になるだろうと言われていたが、今年もつづけることになったわけだ。

昨年、コンサドーレ札幌の平均観客動員は16,617人。一時は2万人を越えていたが、減少傾向にある。そして試合数はわずか16、観客動員は265,865人に過ぎなかった。このほかYBCルヴァンカップを4試合行ったが観客動員は4試合で28,074人だった。
2022年の日本ハムは札幌ドームで64試合を行い、1,180,247人を集めた。1試合当たり18,441人。これでもNPBでは12球団中10番目だったが、札幌ドームにとっては巨大な動員だった。

オープン戦の2試合での観客動員は、3.2万人に過ぎないが、それでもこれがなくなることは、今の札幌ドームにとっては極めて厳しい。

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交渉の経緯は明らかにされていないが、恐らくは札幌ドーム側が頭を下げて、開催を求めたのだろう。
日本ハムサイドは「エスコンフィールドの芝の養生のため」と言う説明をしているが「去年もやっていたから」ということもできる。使用料も少しは「負けてもらった」のではないか。
そもそもオープン戦は、本拠地でやる必要はないのだ。日本ハムは沖縄でオープン戦をはじめ、エスコンフィールドが使えるようになるまで、他の地方で試合をしても良かったわけだ。

2023年の営業の見込みが、極めて甘く、完全な失敗に終わった札幌ドームである。その上に札幌五輪の可能性が未来永劫なくなったことで、札幌ドームは詰んでしまっている。
今回の「オープン戦開催」は、札幌ドームサイドの「白旗」を意味するのではないだろうか?


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