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金子千尋がこうつぶやいた。

上沢は自分自身を知っている。
だからやるべき事を知っている。
そして上沢は現状で満足する事を知らない。
そんな上沢直之は必ずやってくれると信じている!
頑張っていることも知ってる!でも言わずにはいられない。
頑張ってこい


金子が上沢とチームメイトだったのは、2019年からの4年間にすぎないが、その間、彼は若き先発投手に先輩として温かい視線を投げかけていたのだろう、

私は金子千尋がオリックスのエースとして、大活躍していた時代を知っている。最多勝2回、最多奪三振、最優秀防御率各1回、沢村賞、MVPも1回。
ダルビッシュ有、田中将大らと覇を競ったエースであり、一時代を画した大投手だった。一言で言えば「ボールの切れ」で勝負する投手だった。
余談ながら、ジャイアント馬場以来2人目の「新潟県三条市出身のプロ野球選手」でもあった。

2014年、2018年と2度、ポスティングと海外FAでのMLB挑戦を志したが、一度は故障、もう一度は成績が下り坂になったこともあり断念した。

容貌白皙、180㎝77㎏と投手としては華奢でもあり、MLB側としてもそれほど食指が動かなかったのだろう。

しかしNPB出身投手がどんどん活躍している今であれば、10年前の金子は後輩の山本由伸に匹敵する評価でMLBに移籍していたに違いない。

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彼は生まれてくるのが少し早すぎた。オリックスと言うチームも今ほど「話が分かる」チームでもなかった。
そのために、最後は日本ハムに移籍して通算130勝でキャリアを終えたわけだ。

金子には後悔の念があったのだろう。
「あのとき、制止を振り切ってMLBに挑戦していれば、見える世界が変わっていたに違いない」

だから「マイナー契約でもMLBに行く」という決断を下した上沢に「がんばれ!」といい「後悔しないように全力を出せ」と言うのだ。

その言葉に切ないものを感じるが、同時にプロ野球のトップステージで活躍した選手にしかない「連帯感」も感じる。

今年の移籍選手の中で、最も小さな契約になった上沢だが、私も「必ずやってくれると信じている」と言いたい。


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