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プレジデント
ダルビッシュ苦言「選手へリスペクト欠ける」「まだそこですか」…スポーツ界に巣食う"昭和部活体質"の最暗部
率直に言って、ダルビッシュにいつまでこういうことを言わせるのか?という感じではある。

「走り込みは、コーチたちがそれしか手段を知らないから。手段はいろいろあるのに、何となく『お前は下半身が弱いから走れ』っていう方法しか示すことができない。これは、やっぱりその人の人生を考えてもリスペクトに欠けるし、これだけいろんな情報があふれている世の中で、まだそこですかって。その選手の野球人生を終わらせかねない。常にその選手のベスト、今の世の中で提供できるベストを考えるのが指導者だと思う。そこに対する努力はしないといけない」

プロ野球でもいまだに「罰走」という悪習が残っているが、昭和の昔、大投手たちは「走って」下半身を鍛えた。その当時の元大投手が、未だに口を開けば「走れ、走れ」と言っているわけだ。
走ることは、アスリートの基本ではあるが、今は身体を作る「目的別」のトレーニング法があることがすでに明らかになっている。
「走る」のはウォームアップであり、本当の練習は、まったく別個に存在している。

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そういう知識は、少し本を読めば、専門家の話を聞けば、頭に入ってくるはずだが、指導者の中には「あまり本を読んだことがない」「難しいことが理解できない」人もいる。
自分が昔の指導者から受けた指導を金科玉条のように守るしかできない指導者もいるのだ。

私は今、プロ、アマの指導の現場を集中的に見て回っているが、今の野球指導の最大のポイントは「バイオメカニクス(生体力学)」だ。トラックマンやラプソードなどの弾道計測器、ブラストのような計測機器のデータに基づいて、投球、打撃フォームを作っていくのだ。大学や高校でもこうした動きが進んでいる。

いまだに「走れ走れ」と言っている指導者の多くは「自分たちが取り残されつつある」ことを認識している。しかし今からアップデートすることは難しい。
そこでいよいよ強圧的に「昔ながらの指導」をするようになるのだ。そういう指導者が「精神論」を振り回すのだ。

野球選手の「健康管理」や「新しい練習法」などのセミナーに出席すると講師が「本当に聞いてほしいのは、今、ここにいない指導者なんですけどね」ということが多い。

アマチュアに関しては、やはり「ライセンス制度」を導入する必要があるだろう。「難しいことはわからない」指導者を野球の現場から排除すべきだ。


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