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昨日は、慶應義塾高校の森林貴彦先生と会合で同席した。1年前と比べれば注目は跳ね上がっている。知り合いの若い野球指導者がいたので、森林先生に引き合わせたが「ごめん、名刺切らしちゃって」と言われた。仕方がないが、ここ1年でものすごい量の名刺交換をしただろう。
私も人並みに名刺交換をするが、自宅を所在地にしているので、名刺を渡した相手は、特に関東の人は「奈良県ですか?」と聞き返す。その後、慌てて「いいところですよね」と付け加えたりするが、「奈良くんだりからはるばる来たんだ」「どんだけ時間がかかるんだ」くらいに思っているのが丸わかりだ。関西以外の人にとって、奈良は観光地であり、どこにあるかよく分からない。

微妙な顔をしている相手に「でも、鹿と添い寝したりしてませんよ」とか「大仏さんに毎朝おはようとか言ってませんよ」などと畳みかけると、ちょっと表情が柔らかくなる。
「私の最寄りの駅の隣は、もう大阪ですから。東京でいえば川口とか市川みたいな関係です」という。

ただ野球関係者は「あ、近畿大学野球部がありますよね」という。私の祖母は昔の近大野球部の選手寮の横でパンや駄菓子を売る店を営んでいて、山下律夫や大熊忠義、有藤通世、藤原満などがパンを買いに来ていた。私はそういう野球選手に銭湯に連れて行ってもらったことがあるし、母の妹たちの中には選手と映画を見に行ったりもした。その縁で、私の従妹の一人は近大から巨人に行った選手の倅と結婚した。
もう亡くなったが巨人のスカウト部長だった加藤克巳さんに話を聞いたときは、当時の寮のことを細部までよく知っていたし、祖母の店も「あったあった」と言う反応だった。

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その後、近大野球部の寮は同じ市内の別の場所に移動したが、今も野球部の選手と電車でよく一緒になる。ごつい体の近大の選手がチュッパチャプスを舐め舐め電車に乗っていたが、今思えば佐藤輝明だった。

また大阪商大の野球部やバスケット部の寮も近い場所にあった。2m30㎝の岡山恭崇が牛乳を飲んで空き瓶を二階の屋根の上に置くので、祖母が困っていた。
昨年、斉藤明夫さんと話をしたときに、このことを言うと「え、あのお店のお孫さん?」とえらく驚いていた。

今は、野球関連の仕事をしているが、近畿大学も大阪商大も、一度も取材に行ったことはない。なぜ、と言うことはないのだが、あまりアマチュア野球の仕事をしないからだ。

でも、近大の野球部なんて、風向きが良ければ選手の練習している声が我が家でも聞こえるのだ。近々何か取材ネタを見つけて行ってみようか、と思っている。


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