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スポニチ
巨人・阿部監督 秋広に“愛のダメ出し”連発「結局、自己管理ができていない」

「自己管理」という言葉は阿部慎之助や立浪和義が、よく使う言葉だ。下手をすれば「オラオラ、自己管理100本!」みたいなことを言いかねない。
阿部慎之助が秋広に「自己管理云々」というのは、要するに「遅刻」のことであって「朝ちゃんと起きて時間に間に合うようにしろよ!」と言っているのだ。

また立浪和義は「試合前にどれだけご飯を食べるかくらい、自分で考えろよ」と言った挙句に、炊飯器を取り上げたわけだ。

プロのアスリートの「自己管理」とは、この手の幼稚な「生活習慣」のことを言っているのではない。大谷翔平を代表とするトップアスリートは、どんなアスリートになるか、明確な目標をもって練習計画を立て、一日、一週間、一か月のスケジューリングや、食事から睡眠に至るまでを「自分で管理」する。
もちろんアナリスト、トレーナー、管理栄養士などの専門家の助言も受けながら「自分のライフスタイル」を「自分でデザイン」するのだ。

そういうことが分かっている指導者は「オラオラ自己管理しろ!」みたいなことは言わない。
外側から選手を見て、気が付いたことだけを最小限言う。なぜなら指導者は、一人前のアスリートを「リスペクト」している。彼らを信頼し、その「考え」を尊重しているからだ。

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あるNPB球団のコーチは、キャンプインの時に投手がどんな動きをするかをじっと見ている。アップからキャッチボール、ブルペンまでをじっくり見つめる。オフの間にフォーム改造をしてくる投手もいる。しかし、すぐにはそれを指摘しない。何度か投げて、首を傾げたら「どうした?」と声をかける。
またそのコーチは浴場で体を洗う選手の動きも見ているという。どこかをかばうようなそぶりを見せれば「どこか痛めているのか」と聞く。

要するに、選手たちの「自主性」「自分の感覚」を徹底的に尊重し、信頼するわけだ。

当然、そういうレベルに達していない選手もいるが、そういう選手であっても頭ごなしに𠮟りつけるのではなく、彼らに「何をすべきか」を気付かせる指導をする。

そうしないと選手が自分で成長することができないからだ。
秋広は、阿部監督に言われたことで、遅刻はしなくなるかもしれないが、食習慣、生活習慣が改まるとは断言できない。いちいち上から「あれをするな」「こうしろ」と言われれ、おろおろすることになるのではないか。

声高に「自己管理しろ」という指導者は、自己管理が本当にできる選手を育てることができない、というパラドックスがあるわけだ。



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