セリーグで独走すると思われていた巨人が、開幕3週間を過ぎても一向に調子が上がらない。巨大な補強をしただけに、首脳陣やベンチへの批判が高まっている。
特に貧打に批判が集まっているが、打線は打てる、打てないの二分法でしかない。打順を変えるなど、マイナーチェンジはできるが、打てない打者は打てるまで待つか、他の打者に交代させるかしか手がないのだ。巨人の場合、名声と年俸は高いが、すでに力が落ちた打者が中心にいる。また、本塁打を期待される打者が多いのも特色だ。統一球時代に入って、こうした補強が裏目に出た感は否めない。

ここでは、巨人の投手陣に注目したい。先発陣と救援陣に分けて成績を見た。

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先発陣のERAは2.31、WHIPは1.15、救援陣は2.74、WHIPは1.24.この数字を見る限りは極端に悪いとは思えない。しかし、現在のセリーグの平均ERA2.45、WHIP1.14と比べると、特に救援陣の数字が悪いことが目につく。

巨人の救援陣はすでに4敗している。セーブは4回、ホールドも4回。ホールドは山口鉄也が1人であげただけだ。救援に失敗して黒星がついた投手が西村、福田、小野、越知と4人。

ここから見えてくるのは、救援陣にしっかりした分業体制が敷かれていないということ。強いチームにはセットアッパーは2~3人はいるのだが、巨人は山口以外に信頼のおける投手がいない。短いイニングを任せることができる投手を育ててこなかったのだ。
そのために、クローザーの西村が2回を投げたケースもあった。

得点が入らない今の野球では、少ない得点差を守るために精緻な救援陣を作ることが求められているのだが、巨人はそれができていないのだ。

伝統的に巨人は、救援投手を育てるのが下手だ。何度も指摘しているのだが、巨人は先発でだめになった投手を救援に回す傾向がある。

昨年、セリーグで規定投球回数に達した先発投手が救援登板したケースは11回あったが、このうち7回は巨人だ。一言でいえば、巨人の用兵は古臭い。特に投手起用の考え方が古色蒼然としている。

昨年、セットアッパーの浅尾拓也がMVPを獲得したことでもわかるように、先発とクローザーをつなぐ救援投手の役割は極めて重要になっている。

巨人は先発投手、4番打者、ときにはクローザーで大型補強をすることはあるが、万全のセットアッパーがいた時代は少ない。また、セットアッパーは他球団から獲得することが難しい職種でもある。

今すぐは間に合わないかもしれないが、巨人はプロとして特化した救援投手陣を作る必要なあるのではないか。

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