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昨日の高尺スカイドームのダッグアウトで、無意識に大谷翔平の横にいるはずの「あの人」を探してしまった人は多いのではないか。
2018年のMLB移籍以来、大谷翔平の隣には必ず水原一平がいた。大谷より少し背が低くて、のっぺりとした大きな顔の水原は、大谷という「アイコン」を形成するパーツのようだった。彼がいることで、大谷翔平は「完結する」、水原一平は大谷の一部、と言ってもよかった。

水原一平という人物は、はっきりしたキャラクターを持ち合わせているわけではない。いつも物静かで、控えめで、大谷と何事かを話している以外には、目立ったことはしない。その通訳ぶりもおとなしくて、彼自身の個性が際立つことはない。
ただ、大谷に対しては献身的で、野球経験者ではないのにキャッチボールや練習の相手をする。常に寄り添って、相槌を打ち、質問に答え、一緒に悩み、一緒に考えていた。

水原はベンチやグラウンドに入ることを許された数少ないスタッフの一人であっただけでなく、そして通訳であっただけでなく、異国で凄まじい活躍をする大谷にとっては、ストレスやプレッシャーをやわらげ、精神に安定をもたらす「緩衝材」のようなものではあっただろう。

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そしてそれだけでなく、彼は優秀なトランスレーター、スタッフだったはずだ。WBCではメンバー表交換時の通訳も務めた。

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大谷のスタッフとしても有能だったはずだ。そのおかげで、今の大谷翔平があったという部分があっかもしれない。だからこそ賭博で嵩んだ巨額の借金の肩代わりにも応じたのだろう。

昨日から、大谷翔平の隣には水原一平はいない。キャリアの終わりまで大谷は、一人で生きていかなければならない。あまりにも近しいスタッフを置いたがために、その喪失感は想像以上に大きい。

伴侶を得て、彼がこの試練を克服することを切に願う。



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