
水原一平の一件、現時点では、大谷翔平が知ったのは3月20日の試合終了後だった、ということになっている。
カリフォルニア州の違法賭博ブックメーカーのマシュー・ボウヤーについては、州当局と日本の国税庁にあたるアメリカのIRS=内国歳入庁が、昨秋あたりから調査を進めていた。
ボウヤーの元に大谷翔平名義の入金があったのは9月と10月の少なくとも2回で、ボウヤ―は「あのオオタニもやっている」と言うセールストークを言っていた可能性がある。しかしボウヤ―は大谷と面識がないと話した。
しかしボウヤ―は、2021年に水原とは顔を合わせて、賭博に勧誘していた。
この時点で、大谷翔平はFA状態にあり、水原ともどもどの球団にも所属していなかった。当局は内偵を続けていて、水原への嫌疑を固めつつあっただろうが、所属先が決まっていないので、連絡は取らなかったのではないか?あるいは水原個人には連絡を取ったか。
12月10日、大谷のロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まると、どのタイミングかはわからないが、当局からドジャースにこの一件についての照会があったはずだ。
この時期、大谷は結婚を巡ってプライベートで忙しかったはずだが、その間隙を縫って水原個人への聞き取りが行われた可能性もあろう。
その間にマシュー・ボウヤーの自宅が連邦当局によって家宅捜索されていた。

ESPNなど米メディアは、今年に入って水原の事件を察知し、3月19日の夜に水原に話を聞いた。水原をメディアに紹介したのは「大谷の広報担当者だった」という。
水原はこの時メディアに「大谷が借金の肩代わりを了承した」と言う話をした。
ドジャース側は水原を解雇する方針を決定する。そしてESPNなどの記事が出る直前のタイミングで、球団側が主導して、ロッカールームで大谷を含め、選手に対して水原が「賭博で首が回らなくなり、解雇されること。そのニュースが翌日ESPNなどで出る」と話をし、謝罪をする機会を設けた。
大谷翔平もこのとき、その話を初めて聞いた。大谷は水原以外の通訳に「何が起こっているのか」を聞いて、ショックを受けていたと言う。
そして翌3月21日、水原一平の解雇のニュースが流れる。その中には「大谷が借金の肩代わりを了承した」という話も含まれていたが、大谷の広報担当者は直後にその事実を否定し「大谷の口座から金が不正に奪われた」と発表した。
ここで問題なのは、大谷の広報担当者の「手のひら返し」だ。水原一平が「大谷が肩代わりをすることを了承した」が本当なら、大谷は違法賭博の穴埋めだと知って水原に金を貸したことになる。そうなるとカリフォルニア州の州法に違反する可能性があるし、MLBが定めた「賭博禁止」のルールにも抵触する可能性がある。このことに後から気付いた広報担当者が、この説を否定して「金は奪われた」と言い出した可能性がある。
大谷は、水原が賭博の借金で苦しんでいることを知っていた可能性がある。しかし事の深刻さを認識せず、以後も水原を側近として重用した。だからこそ新婦と並ぶ写真を公開したのではないか。
また、こうした広報担当者の怪しい動きについて、大谷は一切聞かされていなかった可能性もある。
3月20日の水原のロッカールームでの謝罪を聞いた大谷が「どこまで知っていたか」が非常に重要になってくる。
「賭博への関与」は重大な罪だが、大谷の場合、情状酌量の余地は十分にある。またMLBの処分も、大谷が、今のMLB最大のスター選手である上に、仮に関与していたとしても「悪質性」がないと判断されそうだから「162試合謹慎」とかそういう重たいものではないと思われる。
大谷翔平にとっては、精神的にきつい状況だが、彼はそれを乗り越えると信じたい。
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しかしボウヤ―は、2021年に水原とは顔を合わせて、賭博に勧誘していた。
この時点で、大谷翔平はFA状態にあり、水原ともどもどの球団にも所属していなかった。当局は内偵を続けていて、水原への嫌疑を固めつつあっただろうが、所属先が決まっていないので、連絡は取らなかったのではないか?あるいは水原個人には連絡を取ったか。
12月10日、大谷のロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まると、どのタイミングかはわからないが、当局からドジャースにこの一件についての照会があったはずだ。
この時期、大谷は結婚を巡ってプライベートで忙しかったはずだが、その間隙を縫って水原個人への聞き取りが行われた可能性もあろう。
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ESPNなど米メディアは、今年に入って水原の事件を察知し、3月19日の夜に水原に話を聞いた。水原をメディアに紹介したのは「大谷の広報担当者だった」という。
水原はこの時メディアに「大谷が借金の肩代わりを了承した」と言う話をした。
ドジャース側は水原を解雇する方針を決定する。そしてESPNなどの記事が出る直前のタイミングで、球団側が主導して、ロッカールームで大谷を含め、選手に対して水原が「賭博で首が回らなくなり、解雇されること。そのニュースが翌日ESPNなどで出る」と話をし、謝罪をする機会を設けた。
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そして翌3月21日、水原一平の解雇のニュースが流れる。その中には「大谷が借金の肩代わりを了承した」という話も含まれていたが、大谷の広報担当者は直後にその事実を否定し「大谷の口座から金が不正に奪われた」と発表した。
ここで問題なのは、大谷の広報担当者の「手のひら返し」だ。水原一平が「大谷が肩代わりをすることを了承した」が本当なら、大谷は違法賭博の穴埋めだと知って水原に金を貸したことになる。そうなるとカリフォルニア州の州法に違反する可能性があるし、MLBが定めた「賭博禁止」のルールにも抵触する可能性がある。このことに後から気付いた広報担当者が、この説を否定して「金は奪われた」と言い出した可能性がある。
大谷は、水原が賭博の借金で苦しんでいることを知っていた可能性がある。しかし事の深刻さを認識せず、以後も水原を側近として重用した。だからこそ新婦と並ぶ写真を公開したのではないか。
また、こうした広報担当者の怪しい動きについて、大谷は一切聞かされていなかった可能性もある。
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「賭博への関与」は重大な罪だが、大谷の場合、情状酌量の余地は十分にある。またMLBの処分も、大谷が、今のMLB最大のスター選手である上に、仮に関与していたとしても「悪質性」がないと判断されそうだから「162試合謹慎」とかそういう重たいものではないと思われる。
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カリフォルニア州刑事法典337a(a)6では、"person who...makes...any bet"が刑事罰を負うとされています。つまり、水原氏がオンラインでmakes a betという実行行為をした時点で既遂に達しています。
https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/codes_displaySection.xhtml?sectionNum=337a.&nodeTreePath=4.8.13&lawCode=PEN
日本法でも同じですが、幇助犯とは実行行為を容易にする行為です。実行行為が終了し既遂に達した「後」の行為について幇助犯の罪責を問うことはできません。
もちろん水原氏がmakes a betをする「前」に、大谷氏が賭博のために金を貸すことを了解していたとすれば、実行行為を促進する精神的幇助として幇助犯になり得る可能性はありますが、さすがにそれはないでしょう。
捜査当局が大谷氏を聴取するとすれば、水原氏の実行行為「前」に事情を知らなかった旨を聴取・調書化して不起訴裁定の手続資料とするためではないかと思われます。メディアは大谷氏にも捜査が及ぶ可能性がある等々やや煽りすぎなのでは?と思ってます。
baseballstats
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