投手陣が売り物のサンディエゴ・パドレス=SD。昨年はそれでポストシーズン直前までいった。投手陣の数値はほぼ現状維持だったが、今年はそうはならなかった。
SDの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

SD-2011-Pitch







象徴的なのが、今季ニューヨーク・ヤンキース=NYYから移籍したダスティン・モズレーである。NYYではマイナー契約から昇格し、中継ぎ、先発で投げたがSDでは先発一本。キャリアハイのERA3.30を記録。得意のシンカーがよく決まっていた。しかし3勝10敗。投げても投げても援護がなく、白星が遠かった。
マット・レイトス、ティム・ストウファーもERA3点台だが負け越し。英ドリアン・ゴンザレスが抜けて、リーグ最弱となった打線は、なかなか投手を助けてくれなかったのだ。
唯一、シンシナティ・レッズ=CINから移籍してきた地元出身のアーロン・ハラングが、二けた勝利を挙げているが、運の要素も多かった。
チームとしては、昨年とほぼ同じ数値をマークしたが、ロサンゼルス・ドジャース=LAD、アトランタ・ブレーブス=ATLに加えてアリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIも投手力を向上させたために相対的に投手力は下落した。投手陣の水位が上がって、SDは沈没したのだ。
ただ、今年は二人の楽しみな新人が現れた。同じ23歳のジョシュ・スペンスとアンソニー・バス。スペンスは6/24に昇格すると中継ぎで9試合連続無失点。1失点の後また14試合無失点。バスも7/13にデビューすると安定した数字を残した。バスは先発転向の可能性もあるだろう。
来季も援護点が大幅に増えることは望むべくもない。忍耐が続くSDである。

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