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朝日新聞
「日本人」は定義できない 多数派が抱く「純ジャパ幻想」の抑圧性
アメリカは人種差別の本場と言ってもよい国で、今でも露骨な差別があるが、一方で「国籍」に関しては「二重国籍」を認めているなど、非常におおらかだ。
もともと「移民」で成立した国だから、世界から人材を受け入れるのは当然なのだ。「アメリカ人」という時には、ネイティブ・アメリカンではなく「WASP」など白人をイメージすることが多いが、もちろんアフリカ系、アジア系、ヒスパニックなど、さまざまな「アメリカ人」がいる。
今、トランプが「移民反対」を言っているのは、メキシコ経由で、無制限かつ無法な移民が押し寄せてくるのを禁じているわけで、移民そのものを反対しているわけではない。

人口動態が経済状況とリンクしているのは、今や常識となっている。アメリカの平均年齢がいつまでも若く、人口も増加しているから、経済成長が止まらないのだ。

日本は「日本人」というアイデンティティに以上にこだわる。外国人が住み着いて「日本人」になることに抵抗感がある。そして「純粋の日本人」みたいな言い方をしたがる。

福岡安則さんが言うように「日本人の定義」は生物学的には存在しない。そもそも日本は「極東」という言葉が表すように、ユーラシア大陸の東の端、太平洋に突き出た「外れの国」であり、北、西、南から多くの民族が漂着し、戦国時代のような権力闘争と、混血によって日本という国家が形成され、宗主である「天皇家」ができた。

しかし実態としては日本人は「混血」「雑種」である。国家体制ができて以降「日本人」の定義ができたが「万世一系」とか「大和魂」みたいなのは後付けの小理屈に過ぎない。
ざっくり言えば日本人は「アジア系の雑種」であり、韓国人とほぼ同じだ。

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「移民」は「内政不安の国」「体制がおかしい国」から「よりましな国」「まともな国」へと流れる。その反対の流れはない。
中国人が大挙して日本に来るのは、中国がおかしな国だからだ。反対に、中国やロシアへの「移民」は存在しない。
「おかしな国」では「教育環境」も劣悪だから、人々の生活マナーは悪い。移民が移民先でトラブルを起こすのも必然だ。しかしだからと言って移民を排斥していては、国の将来はない。「人口」こそが「国力の源泉」なのだから。

日本人は、観光客が日本をほめそやすのを聞くのが大好きだが、観光客が日本にどんどん住み着いて、当たり前のように生活しだしたとして、特に田舎の人々は、平常に受け入れることができるだろうか?そこが問われている。

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NPBでも日本に来る外国人選手は多くなった。彼らは異文化の中で適応してチームに貢献しようとしている。中にはこの間のオドーアみたいに適応できない選手もいるが、野球の世界でも「移民」に対する門戸を開くべきだと思う。外国人枠を広げるべきだと思う。
それがレベルアップの早道だし、健全な競争環境こそが、球界全体の発展につながるだろう。



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