IMG_5006


2013年と2023年の、先発投手のシーズン投球数のランキングを作ってみた。
100イニング以上投げた投手のシーズン投球数のランキング

2013年

NP-2013


この年は田中将大が空前の24勝0敗を記録した年だが、シーズン3000球以上は金子千尋、メッセンジャーの2人、田中は2981球、2500球以上は24人。2000球以上は35人、100イニング以上投げた投手は、両リーグ12球団で40人だった。

Tanaka2013




NP/Gは1試合当たりの投球数。金子の119.14球を筆頭に菊池雄星が110.41球、105球以上は13人、100球以上は20人だった。

2023年

NP-2023


昨年の最多投球数は2715球の巨人、戸郷翔征。2500球以上は6人。10年前と比べて激減している。しかし2000球以上は30人とそれほど減っていない。さらに100イニング以上投げた投手は50人と増えている。

IMG_7336


これは何を意味しているのか?各球団ともに先発投手の登板数、投球数を減らす代わりに、先発の頭数を増やして、個々の先発投手の負担を軽減しているのだ。

その背景にあるのは「投手の球速アップ」だ。2013年の40人の最高球速の平均は148.4㎞/hだったが、2023年の50人の最高球速の平均は151.7㎞/h、約3.3㎞/hアップしている。
投球の高速化=投球強度の増加は、故障のリスクを高めることは、すでに医学的に証明されている。

NPB各球団はこのことを考えて「登板間隔」を開けて、シーズン投球数を減らしているのだ。

「週1回しか投げないのなら135球で完投すべきだ」と桑田真澄は言ったが、そこに「球速」という概念はなかったのだ。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

81iaVJGAvhL._SL1500_


https://amzn.to/47hJdhC

年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

NOWAR