71RnXhUkfyL._SY522_


私はモスバーガーやケンタッキーが好きだし、マクドナルドも「朝メニュー」は好きだ。最近、ハッシュポテトがミニチュアみたいになったのが気がかりだが。
ただ、サブウエーは、あまり行かない。だいたいファーストフードで注文するときの意識レベルはあまり高くなくて、「ここで食べる」「これ」「これ」「いらない」「ポイント貯めてない」みたいに、ぼーっとしているうちに支払いまで行くものだ。最近はそれをモバイルでオーダー出来たりもする。

が、サブウエーでは
1.好きなサンドイッチを選ぶ
2.好きなパンを選ぶ
3.トッピングを追加するかどうか判断する
4.野菜を選ぶ
5.ドレシングソースを選ぶ

までを判断しなければならない。なんでもいいから「適当に」食べたいと思っていた私は3番くらいでしみじみと「浅はかだった」と思い、4番あたりでえらいところに来た、と後悔し、5番で「まだ何か足りないのか!」と嘆息するのが常だ。

私は昨年、プサンの新幹線の駅前でサブウエーに入って、中東系の女性店員から片言の韓国語でこの対応をされたが、途中から、このまま目の前の対馬海峡を泳いで渡って帰ってしまおうか、と思った。

でも、サブウエーがこのスタイルのままで、永らえて、商売ができているのは「そういうのが好き」な人がいるのだろう。
「あの店のあの人は、聞いてくれるテンポが良くなったね」とか
「ドレッシングソースを説明する口調が、滑らかになった。前の〇〇さんに似てきたね」
みたいに吟味する人がいるのだろうか?

かの石丸伸二が、サブウエーで注文したら、というのが流行っている。
彼は今、世間に対して「自分がすごい奴」で「ものすごく賢くて」だから「なめてたらえらい目にあうぞ」という信号を発信しているのだ。手短に言えば「虚勢を張っている」わけだ。

だからインタビューに対しては基本的に誰であっても
「君なんかの質問に、馬鹿らしくて応える気もしない」
というスタンスで、あえて不誠実でわかりにくい表現をする。そして
「俺の言うニュアンスがわかったら、続けて答えてやるよ」と言っているわけだ。

29389194_s




この人は京大出の銀行マンだが、弁護士でもないし、医者でもない。博士号も取っていない(違う?)。それくらいの経歴は、今ではそんなにエリートではないこともうすうす知っていて、それもあって「すごいんだぞ」と言いたいのだろう。
彼がサブウエーに行ったとして

1.サンドイッチは何になさいますか?と聞かれたら
「は?僕がサンドイッチを選ぶって?どういうこと?それが前提になるって誰が決めたんだ?」
と聞いて、目力で相手を威圧するだろう。
なおも「サンドイッチを」と言われると、
「同じ質問を繰り返してます?」
それでも彼は、サブウエーで食べたいわけだから、サンドイッチのタイプを選んだとして
2.好きなパンをお選びください、と言われると
「は?僕はサンドイッチを頼んだんだよね、僕のオーダーを理解しました?」
みたいに言う。困り果てた顔をすると、
「あ、ムキになってる、ムキになってるって。嫌でしょ、こういう奴」とかいう。でも、パンを指さすことは指さす。
3.トッピングを追加しますか?と聞かれると
「それ、今選ぶんですか?そうだって言ってなかったでしょ?」
みたいに一応抵抗するが、いらないと言って
4.野菜をお選びください、と言われると
「今さらそれ聞く? みたいな。サンドイッチに野菜が入っているのは前提でしょ?」と毒づいてレタスを選び
5.疲れ果てた店員が「ドレシングソースをお選びください」
というと、石丸は勝ち誇った顔で
「僕、女子供にも、サブウエーの店員にも優しくするのは、本当の優しさじゃないと思っている」と言い捨てて、サブウエーのサンドイッチを片手に、意気揚々と去っていくのだった。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

81iaVJGAvhL._SL1500_


https://amzn.to/47hJdhC

年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

NOWAR