IMG_4877


もうひとつ、今日のナゴヤ球場、中日ーくふうハヤテ戦に関連して。この試合はいい試合だったので、中身は明日、書きますが。
私は、高校生から30歳くらいまではずっとバックネット裏など内野の近い席でみていたので、ファウルボールを拾ったことはない。
高校生の頃、大阪球場で南海ホークスのシートノックを見ていて、当時の大阪球場のバックネットは、どこの公園にでもあるような「ただの金網」だったのだが、バックホームしたボールが逸れて、金網に挟まったことがあった。捕手(野村克也ではなかったと思う)が私の方を向いて「ぼく、後ろからボールを突いてくれ」と言った。私は指先で突いてボールを落とした。プロ野球の試合球に触れたのは、それが最初だったと思う。

1987年、2000本安打まであと13本になった加藤秀司が、南海に移籍してきたが、私はたまたま左翼内野席の上段でビールを飲んでいて、立て続けに2つファウルボールが私のところに飛んできたことがある。どちらも私の真横で大きく跳ねて飛んで行った。当時の大阪球場は、ファウルボールはもらえなかった。確かホークスのバッジかなんかと交換になっていたと思う。私は貰ったことはないけど。

ブログを書きだしてからは、私は「試合の全景が見たい」のと「オートフォーカスで写真を撮りたい」ので、ネットが絡まない内野上段の席に座るのが常だが、ここまでファウルボールが来ることもめったにない。

今日はナゴヤ球場三塁側内野席の一番端にいた。この球場は外野席がないから、一番遠い席だ。

するとくふうハヤテのブラウリオ・バスケスが、左翼戦に何発も大きなファウルを打った。

IMG_4876


2つは頭上を超して場外まで飛んで行ったが。3発目は三塁側上段のネットに当たって、私の隣に座っているおっさんのドリンクボトルを直撃して、大きく跳ね上がり、私の横に落ちた。還暦を遥か超えて、初めてファウルボールを手にしたのだ。

unnamed




すると私よりちょっと年上くらいの男が、近づいてきて手を出した。
「あ、そうかファウルボール貰えないんだ」
と思って、ボールを渡したら
「あ、くれるんかい、そうかい」と言った。
「え、ボールは返さないといけないんでしょ」
「いや、自分のものにできるよ」
「じゃ、返してください」
「うちの孫のために、くれないかと思って」

という不思議なやりとりがあって、この男にボールを渡した。

この男は、
「あんた、ええカメラもって見えるねえ」
「ええ写真、捕りなさるんだろうねえ」

と言ったが、別に写真には何の関心もなくて、ただボールを貰ったから御愛想を言ったのだろう。
「そら、ええわ」
と一人でうなずくと男は、ボールをカバンに大事そうに収めると、すたすたと去っていったのだった。



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!

81iaVJGAvhL._SL1500_


https://amzn.to/47hJdhC

年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

NOWAR