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昨日はZOZOマリンに試合開始の15分前くらいについた。私の感覚では「遅刻」である。普通「メンバー発表」に間に合ってそれをスコアブックに記入する余裕が欲しい。
しかし例によって、間もなく試合が始まると言うのに、売店に長い列を作って待っているお客がいる。野球なんて、プレーボールの瞬間を見ずして何が観戦か、と思うのだが、この人たちはそういう感覚はないようだ。

彼らはビールや食べ物などを買ってから、客席に行くのだが、その時に試合が始まっていてもほとんど頓着しない。
でいながら、多くの人がチームのユニフォームを着こんでいる。つまり「応援しに来ている」のだ。

それ以上に不思議なのは、試合が始まろうとしているのに、ZOZOマリンなら球場横にあるチームグッズの店に並ぶ人たちだ。
どこの球場でもチームの応援グッズのコーナーは球場周辺にある。買うのなら事前とか、試合が始まる前にすればいいのに、もう試合が始まっているのにグッズを買うことを優先させるのだ。

そういう人たちでも一応「熱心なファン」ということになるのだろうが、彼らはハナから、試合を熱心に見ようと言う気はない。あるチームを応援している「自分」が嬉しいのであり、そういう雰囲気を楽しんでいるのだ。

実は、今のボールパークはどんどん「野球を観なくても楽しめる空間」になりつつある。大谷翔平のドジャースタジアムは連日4万人以上が入っているが、客席はガラガラに見える。それは、お客がおとなしく客席で野球を観るのではなく、場内の飲食施設を回ったり、散歩をしたり、友達とどこかでおしゃべりをしたりしているのだ。
野球という競技は、プロなら3時間もかかる。そんな時間ずっと集中していることなどできないから、いろんなことをして「球場」を楽しむのだ。

昨日のZOZOはド派手な花火が何度も上がったが「これが一番楽しかった」という人もかなりいるのだろう。

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エスコンフィールドHokkaidoには、寿司屋のカウンターがあるが、お客の席は球場に背中を向けている。野球を観ることなど考えていないのだ。

今やかんかんになってチームを応援する「応援団」は時代遅れになりつつある。「球場にいる3時間
」好きなことをして楽しむのが、今、最も新しい楽しみだ。

球団は、そういうファンをたくさん作ろうと今、躍起になっている。

ただ、一打サヨナラのピンチだとか、逆転の可能性をはらんでいるとか、緊迫する最終回の結末を見ずに、さっさと帰るお客が結構いることは、何とも寂しい気がする。

それも、マイノリティの繰り言なのだろうが。

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