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きのうは千葉県の野球イベントに行った。「野田でやります」とのことだった。関西人の私は、野田といえば醤油と言う印象しかない。どこか千葉県の湾岸の街だろうと思っていたら、埼玉県のすぐ隣だった。幕張に泊まっていたから、朝1時間以上もかけて現地に行った。
清水公園という駅で降りて、1㎞ほど歩いた球場が会場だった。
この球場はドラマ「下剋上球児」の舞台となった球場だ。原作の菊池高弘さんはよく知っているが「ありがたいことです」と言っていた。

千葉商大付属と慶應の練習試合があって、終わると弁当をいただくことになった。エアコンの効いた部屋で、慶應高校の森林貴彦監督と二人で昼を食べた。

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何度も顔を合わせているから、気やすい感じだ。

「柳町達が、最近当たってますね」と言うと
「そうですね、正木も一軍に何とかしがみついてますしね」
この二人のソフトバンクの選手は、前任の上田誠監督から、森林監督へ引き継ぐ時期の慶應高校の教え子だ。
「柳町は、スイングは速いんですが、なぜホームランが全然でないんですかね」
「彼は高校時代から打球が上がらないタイプの選手だったんです。でもすごいライナーを打つんですね」
「じゃ、6番当たりが適任ですね」
「そうですね、でももう少し打球が上がればいいんですけどね」

みたいな会話をして食事を終えると、森林先生がさっと私の弁当ガラを取って、自分のものと合わせて輪ゴムでくくり、ごみ入れのビニール袋に持っていった。このあたりの手際の良さ。

「甲子園出られなくて残念でしたね」と言うと「そうですね、今年は」と淡々と敗因を語った。苦しかったと言ったが、淡々としていた。

このあたり世間一般の監督なら「誰かのせい」「何かの責任」みたいなことを必ず言うのだが、そういうことは一切言わないのだ。

インタビューをして、写真撮影ということになったが、「じゃ、外で撮りましょう」ということになる。
体育館では、高校生たちが小学生に野球教室をしている。森林さんは、慶應の後輩で、教室を担当している県立船橋の日暮剛平監督と話をしている。
ときおり、母親がやってきて「一緒に写真を撮ってほしい」などと言われる。サインを求める人もいる。そうなのだ。森林さんはもう有名人なのだ。

グラウンドを背景に写真を撮って、その間もいろいろ話をしたが、この先生は、自分が関連する様々な出来事について「適当な」相手をしない。全部きちんと、まじめに応対する。

これは常々感じていたけど、この人はほかの分野でも成功するだろうな、としみじみ思った。かけがえのない時間だった。





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