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中日スポーツ
死球がきっかけで一触即発…ヤクルト・森岡コーチが中日・片岡コーチらとの言い争いの内容を説明「こっちも闘っている」

ひとたび硬球で野球をすることを覚えると、軟球に戻るのはかなり違和感がある。普通に投げたつもりが地面にたたきつけたりすることもある。

軟球は重さ134.2〜137.8g、直径71.5〜72.5mm、硬球は141.7g~148.8g、直径72.9〜74.8mm。重さにして十数g、直径にして1mm程度の違いだが、持った時の感触が全然違う。また投げるときに軟球は少しへこむから、硬球の感覚で投げると力が入りすぎるのだ。
弾み方も当然違う。地面に当たったときの音も軟式は「ポンッ」だが硬式は「カツッ」だ。

日本人の多くは、子どもの頃に軟球で野球を始めるが、一度硬球の野球を体験すると、軟式に戻ったときに物足りなさを感じてしまう。

やはり野球は硬球でやるのが本寸法だと思うのだが。
しかし、硬球は時として人を傷つける。死球のことを日本ではデッドボールという。しかしこれは和製英語で、アメリカではHit by pitchと言うが、文字通り、死球で死んだ人も、MLBのレイ・チャップマンなどわずかながらいる。
そして、死球のために以後の野球選手としてのキャリアが変わってしまった選手は何人もいる。
最近では、ドジャースのムーキー・ベッツが死球で左手を骨折して2か月もの間、ILに入っていた。
ベッツはそれでも復帰できたからいいが、死球が影響して、以後、打撃成績が下落する選手もいるのだ。

その代表格が、ロッテの藤原恭大だろう。2021年9月に死球を受けて、以後、復活するも思い切った打棒が振るえなくなった印象がある。

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清原和博は「死球を恐れず向かっていく男」と言われたが、NPB最多の196の死球を食らい、何度も戦線離脱を余儀なくされている。「もう少し死球をうまく避けることができたら、彼のキャリアは変わっていた」との評がある。

田淵幸一は1970年8月の試合で側頭部に死球を受け、外耳から出血。以後のキャリアに深刻な影響があったとされる。

そういうこともあって、死球を受けた選手やチームが怒るのはもっともなことではある。しかし、投手は相手打者を抑えようと内角に投げ込むのであり、ぶつける意思はないのだ。昭和の昔は違ったとされるが、死球も「野球の内」であり、過度な遺恨となるのもいいことではない。

昔の阪神巨人戦で、王貞治にぶつけたバッキーがその後の乱闘騒ぎで荒川博に殴られて負傷し、以後、野球を断念したのは、痛々しい話題だった。テレビで見ていたが、真っ先に飛び出したのが吉田義男だったのを覚えている。

アメリカではぶつけた投手は打者に謝らない。謝れば「わざとぶつけた」と認めることになるから。ということだが、大谷翔平がぶつけた選手に軽く謝ったのが評判となり、少し対応が変わってきたと言う。
MLBでは「乱闘騒ぎ」も名物のようになっているが、これも良いことではない。

投手は死球を出さない方が良いが、人間だから手元が狂うことはある。打者は向かっていくタイプであっても、球を避ける技術を磨くべきだ。せめて「痛くない死球」を貰うようにすべきだろう。

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