Imanaga


カブスの今永昇太が7回を無安打無失点をキープしながら降板したことについて「ノーヒットノーランのチャンスを逸した」と日本メディアが報じているが。
もはやMLBでは、このくらいの記録で、今永を続投させることはない。7回95球というペースは、悪いペースではないが、それでも9回完投すれば120球を超えるのはほぼ確実だ。
ノーヒットノーランは確かに大記録ではあるが、この程度の記録のために、貴重な左腕先発投手をリスクにさらすことはないだろう。

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NPBでも実は無安打のまま5回以上を投げて、途中降板する例は散見される。

ここ10年、無安打のまま5回以上を投げて途中降板した投手。

ノーヒットノーラン未遂


今年まで24例ある。その多くは、球数がかさんで完投はできないと判断されたものだ。NP/IPが15球をオーバーした投手は完投すれば135球になる。
むかしなら、それでも「大記録」ともてはやしただろうが、一時の大記録のために、肩肘をリスクにさらすことはできない、という判断をする指導者が増えているのだ。

それ以外に若くて経験が浅く、破綻しそうに見える投手。本人が不調を訴えたケース、さらには勝敗がつかず後退させた例もある。

2022年4月17日の佐々木朗希は前回登板のオリックス戦で完全試合、次の日ハム戦でも8回まで完全だったが井口監督はこの会で佐々木を下ろした。ここまで102球だったから無理ができない球数ではなかったが、同点でもあったし下げたわけだ。チームは負けている。

ノーヒットノーランは確かに大記録だが、選手の将来を賭けてまで挑ませるものではない、そういう認識が広がっているのだ。

それは健全なことだと思う。今永も7回で降りるつもりだったようだ。それが「今風の野球」だといえよう。

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