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小泉進次郎への田中龍作の質問について「失礼」という声が上がっているが、私はそうではないと思っている。
例えばプロ野球選手への質問。
「このところ安打が出ていませんが、不振の原因は?」
みたいな質問があれば、ファンからは「選手に失礼だろう」「もっと言い方があるだろう」みたいな批判が来ると思うが、この質問は失礼とは言えない。

プロの選手に対してメディアが単刀直入に「事実に基づく」質問を直線的にするのは、野球ファンに「伝えるべきことを伝える」という意味で、正しいことだといえる。
「不振」という事実を突きつけられて「むっ」とする選手がいるとすれば、プロ意識に欠けるといえるのではないか。

残念なことに、今の新聞、テレビメディアは「選手や監督によいしょ」するのが役割みたいになっている。これは「記者クラブ」が、球団と癒着し、報道を「出来レース」にしているからだ。
その分、柳川悠二みたいな「人の嫌がることを聞く」ライターが目立っている。甲子園の名監督が「柳川悠二さんにはまいりました」と言ったが、彼は「聞き方」はともかく、ジャーナリストとしての仕事をしているといえるだろう。

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さて、今回、田中龍作が小泉進次郎に対して発した
「小泉さんが首相になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと皆さん心配してます」
は何が問題なのか。

端的に言えば根拠も示さず「知的レベルが低い」と言ったことにつきる。
小泉進次郎が偏差値の低い関東学院大卒だから「知的レベル」が低いのか?「小泉構文」と呼ばれる理解不能な言葉を発するから「知的レベル」が低いのか?

もし学歴を根拠に「知的レベル」を指摘したとすれば、田中龍作は「オール関東学院」を敵に回すことになる。「小泉構文」は、小泉のキャラクターの発露であって「知的レベル」とは関係がないはずだ。田中の質問は、小泉の学歴やキャラクターを馬鹿にした「侮辱的なもの」だったといえよう。

それに対して小泉進次郎は、冷静かつ謙虚なコメントを返すことで、田中の「知的レベル」云々の質問が不当なものであることを証明した。

田中はこの件でネトウヨにバッシングされていることを、あたかも「勲章」のように言っているが、彼の質問はまともでもなければ、取材対象にダメージを食らわせるものでもなかった。ジャーナリズムに「失礼」という言葉はないが、控えめに言っても田中の質問は「まぬけ」で「的外れ」だったといえよう。

そういう質問がしたいのなら「小泉氏は外国語に堪能ではないと聞いているが大丈夫か>」とか「外交経験がないが」とか、より具体的なものにすべきだった。

結局、今回の会見で露呈したのは、田中龍作の「学歴至上主義」や「軽薄さ」だったということになろう。




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