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周知のとおり、私はプロ野球の応援団は必要ないと思っている。野球観戦という知的に面白い趣味に水を差すし、野球を純粋に愉しむファンの醸成にもマイナスだ。
しかしながら、彼らの「情熱」たるやすさまじい。本拠地ならば地元ファンが大挙して押し寄せるのは当然としても、敵地でも100人以上の応援団が押し寄せて、試合の時間中べったりと応援している。

エスコンでのロッテ応援団

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京セラドームでの西武応援団

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東京ドームでのヤクルト応援団 これは地元だけども

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マツダスタジアムでのDeNA応援団

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交流戦でも、マツダスタジアムでの日本ハム応援団

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東京ドームでのソフトバンク応援団

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甲子園での楽天応援団

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上げればきりがないけども、彼らは敵地で、数の不利はあるにしても音量だけは負けまいと声を上げている。

私はいつも「どんな連中なんだろう」と思っている。中には地元のファンというのはいるだろう。大阪でのホークス応援団、広島応援団がいるのは、そういうフラッグを掲げているからわかる。老舗球団で、その土地に縁がある球団の場合、そういう人が駆けつけているのは分かるが、北海道など他球団のファン、それも応援団に入るようなファンがそんなにたくさんいるとは思えない。

おそらくは、わざわざ敵地に赴いて応援しているのだろう。
応援団は球団から金を貰って騒いでいるのではない。自分で交通費、宿泊費を出して、チケットまで買って、頼まれもしないのに敵地球場に足を運んで、声をからし、体を動かしまくっているわけだ。
全部自腹で、仕事のやりくりをして、長い移動時間も辛抱してやってきているのだ。

私も年間70試合ほどプロ野球を見る。取材申請したらブログに書けないからチケットを買って、自腹で交通費、宿泊費を出して球場に駆けつけている。しかし私の場合、この「仕入れ」があるから、野球の記事が書ける。実際の現場をたくさん見ているから、それに裏打ちされた記事を書いているという自負がある。

しかし応援団の場合は、彼らの「報酬」は何なんだろう、と思う。球団は応援団には一応気を使っているが、特別扱いしているわけではない。負けた時など、俺は何をしているんだ、という思いがあるのではないか。

「俺たちの応援で、チームは勝っているんだ」「応援がなければチームは試合ができないんだ」という「思い込み」だろうか?それとも「仲間と一緒に頑張っている」という連帯感だろうか?

昭和の昔、早朝しか仕事がない生鮮市場に努めて、南海ホークスの応援団を「本業」にしている人がいた。この人はホークスが福岡に移転した時に、仕事をやめて一緒についていった。

こうなってくると「意地」なんだろう。彼らの報酬は、彼ら自身の「思い入れ」なのではないか。

バンテリンドームでのヤクルト応援団

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