2010年以降に、NPBからMLBに移籍した先発投手のデータを見ると「MLBで成功する先発投手」の姿がおぼろげながら見えてくる。
2010年以降にMLBに移籍した先発投手の、移籍以前の通算成績と、MLBでの投手成績を並べる。
NPB時代の成績は、大谷翔平を除く15人が50勝以上を上げ、実績十分という感じだったが、MLBでの成績はさまざまである。
投球スタイルは様々だが、MLBで成功するために必要な要素として第一に上げるべきは「奪三振力」ということになろう。三振は振り逃げをしない限り打者を塁に出さない「絶対的に安全な」リザルトだ。この能力が低い投手は、MLBでは通用しにくいと言うことだ。
K9は「9回完投すればいくつ三振を奪うか」という指標だが、8に満たない投手を青字にした。
この表では、高橋尚成、岩隈久志、前田健太、牧田和久、有原航平、上沢直之が8未満だ。これらの投手のMLBでの評価は高いとは言えなかったはずだ。
それに続いて重要なのが「与四球の少なさ」だ。四球は打者を「絶対にアウトにできない」という点で最も忌むべきリザルトだ。四球を出す投手はまず大成しない。
K/BBは奪三振÷与四球の数値だ。この数値が大きい投手は、三振をたくさん奪って四球を出さない優秀な投手と言うことになる。
この数値が3未満の投手も青字にした。
この数値が低い投手は「制球力が悪い投手」か「打たせて取る投手」ということになる。制球力が悪い投手、例えば藤浪晋太郎は論外だが、NPBでは「打たせて取る投手」として一定の成績を上げていた投手も、MLBでは通用しないことが多い。
MLBの打者は打球速度が速いので、NPB的には打ち取った当たりでも安打になることが多い。
K9とK/BBの両方の数値が青字の、高橋尚成、牧田和久、上沢直之は、MLBでは結果を残すことができていないのだ。
MLBサイドは、上沢のトラッキングデータを見て「投球の質」を吟味して「低い評価」を付けたのだろうが、同時にK9、K/BBの数値が山本由伸や今永昇太よりも大きく劣ることから、低い評価をしたのだろうと思う。
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2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】
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投球スタイルは様々だが、MLBで成功するために必要な要素として第一に上げるべきは「奪三振力」ということになろう。三振は振り逃げをしない限り打者を塁に出さない「絶対的に安全な」リザルトだ。この能力が低い投手は、MLBでは通用しにくいと言うことだ。
K9は「9回完投すればいくつ三振を奪うか」という指標だが、8に満たない投手を青字にした。
この表では、高橋尚成、岩隈久志、前田健太、牧田和久、有原航平、上沢直之が8未満だ。これらの投手のMLBでの評価は高いとは言えなかったはずだ。
それに続いて重要なのが「与四球の少なさ」だ。四球は打者を「絶対にアウトにできない」という点で最も忌むべきリザルトだ。四球を出す投手はまず大成しない。
K/BBは奪三振÷与四球の数値だ。この数値が大きい投手は、三振をたくさん奪って四球を出さない優秀な投手と言うことになる。
この数値が3未満の投手も青字にした。
この数値が低い投手は「制球力が悪い投手」か「打たせて取る投手」ということになる。制球力が悪い投手、例えば藤浪晋太郎は論外だが、NPBでは「打たせて取る投手」として一定の成績を上げていた投手も、MLBでは通用しないことが多い。
MLBの打者は打球速度が速いので、NPB的には打ち取った当たりでも安打になることが多い。
K9とK/BBの両方の数値が青字の、高橋尚成、牧田和久、上沢直之は、MLBでは結果を残すことができていないのだ。
MLBサイドは、上沢のトラッキングデータを見て「投球の質」を吟味して「低い評価」を付けたのだろうが、同時にK9、K/BBの数値が山本由伸や今永昇太よりも大きく劣ることから、低い評価をしたのだろうと思う。
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