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秋季大会をリーグ戦にすべきだというのは、それによって高校の「公式戦」の試合数が増えるのがいいと思うからだ。
今の高校野球改革は、どうしても「強者の視点」にならざるを得ない。
例えば7回戦制の話になれば、強豪校の監督が「いい投手を擁する高校が圧勝する」とか「野球でなくなる」などのコメントが出てくるが、それは「強豪校」の理屈だといえる。

それ以前の問題として「弱い学校はどうなるのか?」を考える視点が必要ではないかと思う。今、高校野球のすそ野はだんだん小さくなっている。2014年の17万312人をピークに今年は25%減の12万7031人まで減っている。
9人そろわない高校や、ろくに練習できない高校が多くなっている。

そういう高校は、公式戦は春、夏、秋の地方大会の3試合だけ。練習試合も相手がいないなど、そもそも野球部と言っても試合機会に恵まれないのだ。
そういう高校が増え、一方では「甲子園」を知名度アップ、生徒募集の広告搭にしようとする私学との「二極化」が進んでいる。

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「そんな弱い高校なんてどうでもいいじゃないか」と思う関係者が多いようだが、かつて甲子園に出たことがある学校でさえも、部員数が9人未満になって試合に出られなかったり、連合チームになったりしている。すそ野が小さくなれば、上の方の学校だって安泰ではないのだ。

高校野球のリーグ戦の最大のメリットは「弱いチームでも試合経験を積むことができる」ことにある。全廃するかもしれないが弱いチームでも試合数をこなすことができる。

それが、弱い高校にとってもモチベーションアップになる。

トーナメントの大会はせんじ詰めれば「エリートの大会」だ。負ければ何の価値もない。強豪校の指導者の中には「そんな奴やめればいいんだ」と思っている人もいるだろう。

それでは何の展開も開けないと思う。

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