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この間の米大統領選で、ドナルド・トランプは30もの「フェイク」を口にしたという。ABCはリベラル系のメディアだが、前のトランプ、バイデンの討論会でファクトチェックしなかったことが批判されたので、今回は十分に準備していたようだ。
バイデンとの討論会でトランプがついた嘘

自身が大統領だった2017〜2021年は「史上最高に好調だった」と主張(そうではなかった)。

「退役軍人病院での診療待ちが長すぎる場合、退役軍人が民間病院で診療を可能にする法律を作った」(実際は法案通過せず)

バイデン政権下で犯罪が増加している(犯罪率はトランプ政権の最後の1年でピークに達し、バイデン政権下では毎年減少)

2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件について、自らに非はないと主張。

「バイデン氏が中国から金を受け取っている」(実際に受け取っていたのはトランプ)


ハリスとの討論会でトランプがついた嘘

(人工中絶問題で)州によっては出生後の赤ちゃんの「処刑」を認めている

オハイオ州スプリングフィールドで移民たちがペットの動物を食べている「連中は犬を食べている。そこに住む人々のペットを食べているんだ」
司会が否定すると「テレビでいろいろな人が、『うちの犬が連れ去られ、食用にされた』と言っているのを見た」

議事堂襲撃について「演説を依頼されたこと以外、私は何も関係していない」

2020年大統領選の結果についてバイデン大統領に勝っていたと主張。「証拠はたくさんある」、「私たちの選挙はひどいもので、不法移民がたくさんやって来て、それらの人たちを投票させようとしている」「英語も話せないような人たちだ」


著名な司会者のデービッド・ミュアーがその都度否定した。

カマラ・ハリスも少し危ない答弁をした。また論点をずらすような話もしたが、トランプのように「明らかなウソ」は1つしかなかったという。

結局、今のトランプの岩盤支持者は、トランプの発言の真偽にはほとんど興味がない。トランプがより強い言葉で相手を罵倒すれば、それで気勢が上がるのだ。
アメリカには、そういう人たちが一定数いるということだ。

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このアメリカの状況は、日本の近未来かもしれない。

日本でも韓国、朝鮮、中国に関する差別的なフェイクニュースが氾濫している。「虎ノ門ニュース」のように、それを真実であるかのように報じるメディアもある。

中国は確かに日本の脅威になりつつあるが、デマや嘘で中国を攻撃するのは、かえって中国を利することになる。中国は何でもありで虚実交えて情報戦を仕掛けてくるが、日本は「真実だけ」で応戦しなければならない。

情報弱者は「自分の知りたいところだけを信じる」傾向にある。トランプはそうした情報弱者を巻き込んでアメリカという大国を篭絡しようとしている。

日本にもトランプになりそうな政治家が間もなく出てくるだろうが「虚偽」に対する厳しい姿勢で、それをはねつけるべきだろう。





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