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関西と東京の「食文化」の違いについては、いろいろ言われるが、トーストに関しては明確な違いがある。
東京で喫茶店に入ってトーストを注文すると、カリカリに焼いた薄い薄いトーストを2枚くらい持ってくる。バターやジャムを添えてあるが、私はそれを見ると「けっ」と思ってしまう。
こういうトーストにバター、ジャムをつけて、口の端でせせりながら食べるのだ。

パンは1斤を何枚に切るかで名前が決まる。関西では「4枚、5枚、6枚」くらいだが、関東では「7枚、8枚」「10枚」なんてのもある。10枚は関西ならサンドイッチにしか使わないだろう。

関東はそういう薄い薄いトーストを、反り返るくらい焼いてバターやジャムをちんまりなすりつけて食する。貧相な食べ方をするものだと思う。
関西では分厚く切ったトーストを焼いて、たっぷりバターやマーガリンを載せて、パンの上でとろけさせて食する。口でかみ切るとじゅわーっとバター、マーガリンが染み出てくる。これがたまらんのだけども、関東でそれを食べることはまずかなわない。

トーストに目玉焼きやベーコン、サラダなどを合わせるのは同じだろうが、関西の厚切りトーストはそうしたおかずをしっかり受け止めてくれる。ようするに「ご飯」の代わりだ。分厚いトーストは、ふかふかの布団に身を投げるような安心感がある。これを食べると、朝飯を食ったという実感がある。

関東ではトーストは「ご飯」というより朝ごはんのおかずの一種というところだろうか。「クリスピーで軽いのがいい」とかいう。なーにがクリスピーだ、と思うが。
それと、関東のトーストは薄いからか、冷めていることも多い。ようするに関東の人は「トーストへの愛着が乏しい」。
それを知ってから、関東でトーストの朝飯を食べることはなくなった。そんなのを食べるくらいなら、ご飯とみそ汁の方がましである。

関東の人が人情味に乏しいのは、薄い薄いトーストを食べてばかりいるからではないか、というのは半ば冗談ではあるが、分厚いトーストを食べて心を入れ替えてほしいものだ、とちょっと思っている。あくまで個人の感想です。

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