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ナ・リーグWAR1位は大谷翔平だが、ナ・リーグ打者のWARがどうなっているのか、見ていこう。
敢えて従来型の指標の典型であるBA=打率順に選手を並べ、選手のrWARと比較したい。

ナショナル・リーグ。規定打席以上、打率順

Bat-NL


打率2位のドジャース、大谷翔平が9.2で1位。本塁打、盗塁、出塁率、長打率1位。四球数81と小さくはないが、ジャッジの133に比べると見劣りがする。四球数の少なさに加え、DH専業というのがジャッジ10.8との差ではあろう。

衝撃的なのは、首位打者のマーリンズーパドレスのルイス・アラエズのWARが1.1とものすごく低いこと。アラエズは3年連続首位打者だが、四球数は何と24、三振も29とものすごく少ないのだが、盗塁も少なく、ひたすら安打を打つという「いまどき珍しい」打者だ。守備も一塁手であり、それらが総合されてこの数字になっている。

イチローも早打ちで四球は比較的少なかったが、盗塁は多かったし、外野守備では高い評価だった。アラエズとは少し違うということだ。

途中まで大谷と本塁打や打点で争っていたブレーブス、オスーナのWARが大谷の半分以下だったのは、やはりDH専業だったからだ。
大谷は9月の大爆発がなければ、WARは7点台で、MVPは厳しかっただろう。

ナ・リーグにはめぼしいライバルがいなかった。WAR2位は三塁手のジャイアンツ、マット・チャップマンの7.0、3位は物議をかもしたリンドーアの7.0、大差が開いている。

鈴木誠也はカブスでは打率1位の.283、WARはニコ・ホーマーの3.7に次ぐ3.5。これでも十分にすごい成績だが、大谷の前にはかすんでしまう。

Baseball Referenceには、2リーグまたがって規定打席に達した選手も紹介している。

WAR-2L


こういうところMLBのデータは日々進化しているのだ。





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