「石破政変」を招いたのは「安倍一強」時代の専横にあったのは間違いないところだ。
その負の側面の一つが「裏金問題」であり、もう一つが安倍の命を奪った「旧統一教会問題」だ。
統一教会の本性は「韓国の本山への、日本からの富の移動」にあって、そのために日本人信者を篭絡し、洗脳して、富を奪い続けたのだが、そのカルト的な性格が露呈し、日本社会から排除されそうになったので、時の最高権力者に歩み寄った、という図式だ。
嗅覚は非常に鋭かったので、安倍晋三一派にすり寄った。狂信的な信者は10万人程度だが、これをポイントとなる選挙区に集中させることで、あたかも公明党=創価学会のような影響力を持つに至った。
安倍晋三の派閥である「清和会」をはじめとする自民の政治家が、躊躇することなく統一教会の協力を受け入れたのは、親分である安倍晋三がお墨付きを与えていたからだ。
安倍晋三が狙撃されて死亡してから、統一教会が「右翼」でも日本の「国粋主義」でもなく、韓国への日本の富の「送金システム」であることが露呈して、これらの政治家は存立基盤さえ危うくなったはずだ。
しかし岸田文雄は、そうした「黒い政治家たち」をはっきり排除することはなく、ただただ安倍晋三を自民党内の「野党」にするだけだった。
しかし安倍の政敵だった石破茂は、本気で安倍晋三一派の排除に乗り出した。端的に言って「裏金問題」は、あまたある「政治と金の問題のひとつ」ということもできるが、統一教会の問題は「申し開きができない」問題だった。
国民の自民党への政治不信の根底に、「国を思う右翼」が、実は右翼自身が差別的な言辞を弄していた韓国の政治勢力と通じていた、という致命的なものが存在していることは、何度でも強調すべきことだろう。
すでに今の自民党は、安倍派も含めて旧統一教会とは決別しようとしているが、統一教会側は、解散命令が出るまでに、昔仲間のように親しかった安倍派政治家に対して、復讐を行うはずである。しがみついて恨みを晴らそうとするだろう。
よく考えもせずに親密になった「やばい奴」のために、自民右派は「根腐れ」になりつつある。
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