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昼に「大谷翔平は試合に出続けていいのか?」を書いた時点で、ドジャースは負けていた。あとで逆転してドジャースは優勝した。それが決まってしまったら、アップできなかっただろうから、このタイミングでこのブログを乗っけることができて良かったと思った。
全てのテレビ局が「大谷、大谷」となっている。
このこと自身は良いことでも悪いことでもない。メディアは世間の関心が高いものを追いかけると言う「マーケティング」的な側面があるからだ。自由競争の社会において、メディアには「何を報道するか」を自己決定することができる。

NPBがフジテレビを一時的に「出禁」にしたのは、端的に言えば「何様か」ということになろう。フジが何を報道し、何を報道しなくても、それについて資本関係があるわけでもないNPBが偉そうに掣肘するような権限はない。
永年プロ野球とメディアがぐずぐずに癒着した結果、こういう醜態を演じているわけだ。

プロ野球では視聴率が取れなくなったから、地上波は中継をしなくなったのだ。日本シリーズも視聴率は上がるわけではないが、プロ野球は「公共財」でありその中身は報道すべきものだから、報じているだけだ。
MLBは外国のスポーツだから、報道すべき義務はないが「日本人がみんな知りたがる」から、メディアは雪崩を打って報道するようになったのだ。まさに市場の原理だ。

偉そうにしているとNPBはどこからも報道してもらえなくなる可能性がある。

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それはさておき、各メディアの大谷報道はなぜこんなに画一的で、翼賛的で、くだらないのだろうと思う。大谷翔平には実に多くの情報が伴っている。しかしメディアは表層的な「大谷がどんな表情をした」「仲間が大谷についてどう語った」みたいなことしか報じない。
「みんなが知りたがっているから」ということだが、それ以上に各メディアの取材力、スポーツに対する理解が極めて浅いからではないかと思う。

結局、本当に知りたいことは「NHK」MLB公式サイト、ネットの専門サイトでしか得ることができない。

野球ファンがいらいらするのは「大谷翔平がどんなにもてはやされても、MLBや野球に関するそれが、世間の関心へと向かっていかない」からではないかと思う。

これも今の日本の「メディアの貧困」の一風景であろう。




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