東スポ
渡辺雄太 八村塁がホーバス監督と不仲になった事情を説明「知ってる人も多いと思いますけど…」
八村塁と日本バスケ界の対立を「対岸の火事」みたいに眺めていたが、渡辺雄太の発言で、そのからくりが大分わかってきた。
八村はバスケット日本代表のトム・ホーバス監督との関係がぎくしゃくしている。ホーバス監督は「日本代表でやりたいのなら、八村の方から連絡して来いよ」みたいなことを言ったようだ。
それは「切り取り」なのかもしれないが、ホーバス監督としては八村を「特別扱いしない」と言いたかったのだろう。
この背景には、日本代表チーム、日本のバスケ界と、世界のバスケットの頂点であるNBAとの関係性がよくないことがあったのではないか。
野球の場合、WBCの日本代表監督は、栗山英樹。MLB最大の大物選手の大谷翔平にとっては「最高の恩師」と言うべき存在で、この間に意思疎通の齟齬などあるはずもない。
MLBはWBCの主催者の一つであり、MLB球団は本音を言えば「あまり選手を出したくない」にしても、一定の配慮をせざるを得ない。そういう関係性があったのだ。
しかしバスケットの場合はそうではなかった。
MLBでもNBAでも有名選手には、代理人がつく。八村の代理人は全米最大級のスポーツエージェントであるワッサーマン。日本人メジャーリーガーでも千賀滉大、山本由伸、筒香嘉智などを顧客にしている。日本の電通と関係が深いので、佐々木朗希もワッサーマンを代理人にするのがほぼ確実と言われている。
公表されていないが、ワッサーマンはMLBだけでなくNPB選手もかなり多く顧客にしている。
しかし誕生して日が浅い日本のプロバスケはワッサーマンにとっては、まだ「市場」でも「顧客」でもなかった。
渡邊雄太は、こう言っている。
僕も塁も同じワッサーマンというエージェンシーを使わせてもらってるんですけども、トムと塁の関係性が悪くなる、全然もう前からの話ですけど、基本的にワッサーマンはNBAのシーズンに集中してほしいということで、塁との連絡は完全に遮断していた。トムは塁に対して連絡を取る手段が一切なかった。トムの『彼から連絡してきてほしい』という発言は、トムからしたら自分から連絡する手段はないということだった。それからも直接連絡を取ることもなく、関係を修復できなかった。
八村にしてみれば、日ごろ交流がない日本バスケ界、ホーバス監督にとやかく言われる筋合いはない、というところだ。
日本にしてみれば、日本代表で出るなら、もう少しコミュニケーションをとってほしい、というところだろう。
ワッサーマンのような代理店は「スポーツ」を「ビジネス」に変換してしまう。
そのことが、メジャーではないスポーツ、日米での格差が大きいスポーツの間に溝を作ってしまう。
このままいけば、八村はNBAだけの選手になってしまいそうだが、それは日本にとっても彼にとっても不幸だろう。
この間の事情をよく知るビジネスマンが、間に立って調整すべきだろう。
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それは「切り取り」なのかもしれないが、ホーバス監督としては八村を「特別扱いしない」と言いたかったのだろう。
この背景には、日本代表チーム、日本のバスケ界と、世界のバスケットの頂点であるNBAとの関係性がよくないことがあったのではないか。
野球の場合、WBCの日本代表監督は、栗山英樹。MLB最大の大物選手の大谷翔平にとっては「最高の恩師」と言うべき存在で、この間に意思疎通の齟齬などあるはずもない。
MLBはWBCの主催者の一つであり、MLB球団は本音を言えば「あまり選手を出したくない」にしても、一定の配慮をせざるを得ない。そういう関係性があったのだ。
しかしバスケットの場合はそうではなかった。
MLBでもNBAでも有名選手には、代理人がつく。八村の代理人は全米最大級のスポーツエージェントであるワッサーマン。日本人メジャーリーガーでも千賀滉大、山本由伸、筒香嘉智などを顧客にしている。日本の電通と関係が深いので、佐々木朗希もワッサーマンを代理人にするのがほぼ確実と言われている。
公表されていないが、ワッサーマンはMLBだけでなくNPB選手もかなり多く顧客にしている。
しかし誕生して日が浅い日本のプロバスケはワッサーマンにとっては、まだ「市場」でも「顧客」でもなかった。
渡邊雄太は、こう言っている。
僕も塁も同じワッサーマンというエージェンシーを使わせてもらってるんですけども、トムと塁の関係性が悪くなる、全然もう前からの話ですけど、基本的にワッサーマンはNBAのシーズンに集中してほしいということで、塁との連絡は完全に遮断していた。トムは塁に対して連絡を取る手段が一切なかった。トムの『彼から連絡してきてほしい』という発言は、トムからしたら自分から連絡する手段はないということだった。それからも直接連絡を取ることもなく、関係を修復できなかった。
八村にしてみれば、日ごろ交流がない日本バスケ界、ホーバス監督にとやかく言われる筋合いはない、というところだ。
日本にしてみれば、日本代表で出るなら、もう少しコミュニケーションをとってほしい、というところだろう。
ワッサーマンのような代理店は「スポーツ」を「ビジネス」に変換してしまう。
そのことが、メジャーではないスポーツ、日米での格差が大きいスポーツの間に溝を作ってしまう。
このままいけば、八村はNBAだけの選手になってしまいそうだが、それは日本にとっても彼にとっても不幸だろう。
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