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偶然だがこの元フジテレビのアナウンサーとは30数年前に小さな接点があった。
彼は三重県にある日生学園第一高の卒業生だ。今は桜丘高と言うが、全寮制で、昭和の時代は全国の「やんちゃ」を預かって全寮制で教育していた。ダウンタウンの浜田は、姉妹校の第二高の卒業生だが、寮で死亡事件があり国会でも追及されるなどして、評判が悪かった。
第一高は、長谷川が入ったころから、二代目の理事長がパブリックスクールに倣った英才教育にスイッチしようとしていた。
私はこの時期から約20年ほど、この学校の学校案内を制作していた。まだ長谷川はこの高校にいたのだが、抜群によくできるうえに弁が立ち、弁論大会や放送部の全国大会でたびたび表彰されていた。理事長から「是非彼を学校案内に載せたい」と言われて、インタビューしたのを覚えている。おそらく私は長谷川豊にインタビューした最初の人間だと思う。
彼は早稲田大学と立命館大学に合格したが、放送部が優秀だと言うことで、立命に進学したように聞いた。たまたま大学も学部も私の後輩になった。
立命館の偏差値で、民放キー局に合格するのは、ほとんど不可能なはずだが、彼は本当に優秀だったのだろう。フジテレビに合格した。当時のフジは「コネ天国」だったはずで、コネなど皆無の長谷川が合格したことに、日生学園の理事長も本当に驚いていた。

「めざましテレビ」などでアナウンサーとして活躍し、ニューヨーク支局駐在になって、現地からレポートしていたが、駐在中の金銭トラブルがもとで、退社を余儀なくされる。

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その後はタレント、フリーアナとして活躍する。確かに優秀な人のようで、バラエティやニュース番組にも出演していたが、
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」
というタイトルのブログを書いたことで、主要メディアから降板した。
以後、政治家になろうとしたり、タレント活動を継続したりしているが、ブログが、弁明の余地がない酷いものだったために、表舞台には復帰できないでいた。

彼は世間の注目を浴びて、陽の当たる道を歩きたいと、未だに思っていたのだろう。
だから中居正広問題が起こると、待ってましたとばかりに飛びついて、自身がおすぎに「上納された」と爆弾発言をし、先輩アナウンサーも巻き込んだ。
この話、よく読めば、長谷川豊が勝手にそう思い込んで、先輩の笠井信輔、佐々木恭子アナが関与していなかった可能性も大いにある話だと解釈できる。当事者のおすぎは、すでに芸能界を引退し、インタビューもできない状態だし、確かめようのない話だ。
「証言」というより長谷川が、この騒動に乗っかりたくて「盛った」話のように思える。

そもそも長谷川は13年も前にフジテレビを退社している。今起こっている事態について発言できる立場にあるとは思えない。
ただただ「騒ぎ」に乗っかって、もう一度テレビに出たい、華やかな仕事をしたいと言う浅はかな気持ちでいっちょ噛みしただけのように思う。
騒ぎが大きくなると「ちょっと笑えるいい思い出」などとまずい言い訳をした挙句に「叩くべき相手を間違ってはいけない」「日枝体制」を叩くべきと言ったが、長谷川の話は長谷川以外には証言者がいないし、フジテレビの「体質」と関係があるかどうかさえもはっきりしない。「16歳からつけている日記がある」と言っているが、恐らく出せないだろう。→その後公開したとのこと

フジテレビにしてみれば、長谷川はとっくの昔に「出禁」にした無関係の人物で、今更OB面されるのは迷惑でしかないだろう。

私は他にもフジテレビのOBと仕事をしているが、彼らは一切口をつぐんでいる。無責任なことを言うことで、どんな災厄が降りかかるか、と思っているのだ。
当然、証言すべきことがあれば、そうすべきだが、そこには慎重さと関与している人への配慮が必要なのだ。喜んでしゃしゃり出るような話ではない。

長谷川豊は今年、もう50歳になるのだと言う。地道に働く道もあったと思うが、その機会も逸したのだろう。
彼のことを本当に誇らしげに語っていた高校の理事長の顔が目に浮かぶ。残念でしかない。




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