昨年、球団史上初のノーヒットノーランを記録したウバルド・ヒメネス。100マイルの速球で一躍スターダムにのし上がったが、すでにシーズン後半には陰りが見えていた。コロラド・ロッキーズ=COLは、この投手に振り回された。
COLの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

COL-2011-Pitch






ヒメネスは昨年後半、球威が落ちて打ちこまれるケースが多かった。しかしそれ以上に運に見放されたような感があった。オールスター以後も15回の登板で10QS(6回以上投げて自責点3以下)を挙げながら、4勝だった。
今季も奪三振率、与四球率はほとんど変わらなかったのだが、勝ち星に見放された。開幕投手になりながら、初勝利が6月1日。確かに球威は落ちていたようで、痛い被本塁打が多かった。チームは業を煮やしてフラッグシップディールでクリーブランド・インディアンズ=CLEにヒメネスを放出した。ヒメネスは、本塁打がよく出るクアーズ・フィールドを本拠とするCOLが生んだ本格派投手だっただけに残念だ。
今季、ヒメネスとともに期待されていたチャシンは、本来コントロールが良い投手のはずが、四球が多くなって期待通りの成績ではなかった。
先発では、5月に上がってきた新人のホアン・ニカシオが、やや目立つ働きをしたが、枚数が足りない。
抑えのヒューストン・ストリート、セットアッパーのラファエル・ベタンコートは及第点の成績といえよう。
もともと打撃優位のチームだけに、投手力に大きな期待は持てないが、先発投手がもう2枚増えれば、ペナントレースを戦う体制はできるだろう。

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