マット・ケンプが三冠王に最も近い男になろうとは、昨年まで想像もできなかった。三割を打ったこともないし、昨年は170三振だ。まさに大ブレーク。しかし、ロサンゼルス・ドジャースの打撃は、それ以外にあまり語ることがない。
前年と今年の成績の対比。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨対を入れた。

LAD-2011-BAT







昨年は、アンドレ・イーシアが、一時期三冠を独占していた。小指の骨折で後半戦に入り成績が下落したが、今年は主軸を担うと期待された。しかし打率は残すものの本塁打がぱたっと鳴りをひそめた。代わって、これまで一発屋の印象が強かったマット・ケンプが素晴らしい働き。広いドジャースタジアムで本塁打を連発した。
しかし、トータルでの打撃力はそれほど上がらず。今年も投手陣に迷惑をかける貧打線だった。
正捕手のラッセル・マーティンがニューヨーク・ヤンキース=NYYにさらわれたためにベテランのロッド・バラハスがマスクをかぶった。好リードで投手陣にも評判が良かったようだ。
昨年ワールドシリーズで活躍したホアン・ウリーベをサンフランシスコ・ジャイアンツ=SFから、マーカム・テームズをニューヨーク・ヤンキース=NYYから獲得したが、いずれも働かず。
希望の星は、6月6日に昇格し、ラファエル・ファーカルを押しのけて遊撃の定位置を獲得したディー-・ゴードンだろう。前評判の高かった新人だが、いかにもLADらしい機動力のある選手だ。
オーナー一家の内紛で、チームは早々にペナントレースから撤退したが、役者はそろいつつある。来季は期待が持てそうなLADである。

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