亜細亜大学の東浜巨が、21度目の完封をした。これは大学野球のトップリーグでは単独1位だそうだ。関西学生野球の山口高志の19がこれに次ぐ。どれほどすごいのか、公式戦を追いかけて見た。
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東都大学野球の公式サイトは素晴らしいことに、過去の戦績も含めて詳細なデータを公開している。

沖縄尚学時代に3年春の選抜で優勝。3年夏は県大会決勝で敗退するも一躍注目される。

2009年、まだ大学に入ったばかりの東浜は3連続完封、32回連続無失点という衝撃的なデビューを果たす。

以後も大エースとしてチームを引っ張ってきた。東都大学リーグは、2010年の中央大の澤村拓一、2011年の東洋大の藤岡貴裕とドラフトの目玉となる好投手を輩出している。東浜は1年からこうした先輩投手と互角に渡り合っている。澤村とは大学デビューの2009年4/21を皮切りに3度対戦し、1勝2敗、藤岡とは5度対戦し1勝4敗。
リーグのレベルが高いため31勝17敗と結構負けているが、内容的には素晴らしい。

150km/h超の圧倒的な4シームと2シーム、カットボールなど速球系の球を主体に、スライダー、フォーク、チェンジアップと球種も多い。

昨年までは制球力にやや難があり、好不調の波が大きかったが、今春はセットポジションにして安定感が増した。球速は140km/h代半ば。三振も減ったが、打たせて取る投球がさえている。

スタミナもあり、今春は4/18-4/24の7日間で3完封を記録している。不調の時はあったが、一度も戦線離脱していない。昨秋、右ひじを故障したようだが、試合は欠場していない。

まだ春のシーズンは1節を残しているし、秋のシーズンもあるから完封記録は伸びるだろう。

右ひじ痛という持病があり、やや酷使された感のある投手だが、今季ドラフト最大の目玉なのは間違いない。

巨(なお)という名前は、父親が巨人ファンだったからだと言われている。巨人はすでに菅野智之の1位指名を発表したから、東浜は他の球団に行くことになる。ソフトバンクが指名する可能性があると報じられている。

今から秋のドラフトが注目される。好投手がNPBに加わるのは良いことだ。巨人は大人しくしているのだろうか?

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