バリー・ボンズがいなくなってから、投手中心のチーム作りをしてきたサンフランシスコ・ジャイアンツ。打はリーグでも最低クラスだったのが、昨年、バスター・ポージーという強打の捕手が登場し、新人王まで獲得。世界一となった今年はさらなる飛躍を期したのだが。
前年と今年の成績の対比。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨対を入れた。

SF-2011-Bat







5月25日のフロリダ・マーリンズ=FLA戦の延長12回に外野飛球で突っ込んだ三塁走者のタックルを右足に受け、靱帯損傷の大けが。今季絶望の上に、復帰の見込みさえ立たない事態となった。SFはベテランのエリ・ホワイトサイドを捕手に起用したが、戦力ダウンは避けられなかった。
さらに打撃を期待して正遊撃手に起用したミゲル・テハダが不振。フラッグシップ・ディールでオルランド・カブレラを獲得し、新人のブランドン・クロフォードと併用するも戦力ダウン。
昨年、評判を落としたパブロ・サンドバルは、今季は動きが良かったが5月から一ヶ月半も戦線離脱した。
昨年、リーグ中位まで戻した打線は、再び最低ランクに下落。投手陣の足を引っ張る結果となった。
ストーブリーグで派手な動きをするチームではないので、補強は限定的なものにとどまるだろうが、三人の正外野手が合わせて27本塁打と言うのは、いかにも頼りない。サンドバルも「太ったイチロー」というあだ名の通り、長打力はあまりない。中心打者を獲得しないと、レベルが上がってきているナリーグ西地区で勝ち抜くのは厳しいだろう。

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