昨年、サンフランシスコ・ジャイアンツ=SFが世界一となった原動力は、投手陣だった。大きな補強は全くしなかったが、その水準はキープされた。しかし、打線の援護がなかったために、ポストシーズン進出はならなかった。
SFの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

SF-2011-Pitch





まるで日本のプロ野球のように、選手の入れ替えがほとんどなかった。トッド・ウェルマイヤーがシカゴ・カブス=CHCへ移籍(彼は故障が癒えず5月に引退)。その穴を補強しなかったのだが、阪神、オリックスで投げたライアン・ボーゲルソンがマイナー契約から、故障したバリー・ジトの代役として4/17に昇格。じつに5年ぶりのMLB復帰だった。これまで10勝しかしていなかったが、好投を続けてオールスターにも選出(登板話)、規定投球回数にも達して、4本柱の一人になった。
また21歳のマッド・バンガーナーもシーズン通してローテーションを守った。
投手陣は昨年に引き続き好調を維持。QS103でリーグ2位。先発陣はフィラデルフィア・フィリーズに次ぐ陣容だった。しかし、エースのティム・リンスカムが13勝14敗と負け越しているのを見てもわかるとおり、援護射撃に恵まれなかった。QS数より勝利数が17も少なかったのだ。
クローザー、セットアッパーの顔ぶれも昨年通り。先発投手陣に比べれば、やや見劣りがするが、安定感のある投球だった。
リンスカムは年俸調停の年だがFAは2014年。他の先発投手も若い。ただし、ボーゲルソンは後半の成績を見るとフロックの可能性もある。今年も大きな補強はしないだろうが、先発投手がもう一枚ほしいところだと思う。

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