アリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIと言えば、マーク・レイノルズに代表される荒っぽい打線で知られていた。何しろ100三振以上の打者が6人もいたのだ。今年の地区優勝は、投手陣に負うところが大きいが、打線が少しだけ成長したことも要因だろう。
前年と今年の成績の対比。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨対を入れた。

ARI-2011-Bat






マーク・レイノルズは恐らくMLB史上最高の“三振率”を記録する打者になるだろう。MLB5年で2516打数で916三振の.3833。ここ3年に限ればイチローの安打数よりも多い.
確かに毎年30本塁打は打っていたが、この打者が逸失したチャンスは莫大なものになる。この選手をボルチモア・オリオールズ=BALに売り、100打点を挙げたアダム・ラローシュの引き留めにも失敗したが(彼はワシントン・ナショナルズ=WASで今年長期DL入りし働かなかった)、残る戦力で昨年と大差ない成績を上げた。
三振数は300も減った。ジャスティン・アップトンがチームの主力として成長し、ミゲル・モンテロも捕手としてだけでなく、打撃でも活躍した。特にモンテロは黒田博樹との対戦で、実に辛抱強く球を見ていたのが印象的だ。
ラローシュの抜けた一塁には、ニューヨーク・ヤンキース=NYYからきたホアン・ミランダやベテランのハビア・ネイディが守ったが、いずれも期待を裏切る。しかし8月から昇格したポール・ゴールドシュミットがマイナー3年で83本塁打の片りんを見せた。
三塁のライアン・ロバーツも低打率ながら長打力を見せた。
このチームはまだ若いので、これからも荒っぽい打線でいくのだろうが、少しずつ中心選手が固まりつつあるのが明るいところだ。投手力が整備されつつあるので、来季も期待が
持てると思う。

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