ニューヨーク・ヤンキース=NYY時代に先発に起用され失格のらく印を押されてアリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIにやってきたイアン・ケネディ。183センチと小柄で、速い球もないが、今季は制球力に磨きがかかり、一躍サイ・ヤング賞候補にのし上がった。
ARIの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

ARI-2011-Pitch






ケネディはとにかく負けなかった。シーズン通して好調を維持。球数も少なく、非常にクレバーな投球をした。彼一人で18の勝ち越し。そして昨年後半に先発投手として台頭してきたダニエル・ハドソンもローテーションを維持。この二人が柱となったことで、昨年とは見違える投手陣となった。さらに、ジョー・ソーンダースもローテを維持した。
4番手に新人のジョシュ・コルメンターが定着。外部からの補強なくして4本柱が成立したのだ。
シカゴ・ホワイトソックスから来たクローザーのJJプッツはシアトル・マリナーズ=SEA時代以来の40セーブを記録。カムバック賞候補ではないか。セットアッパーではこれまた新人のジョー・パターソンがいい働きをした。
こうした布陣に加えて、フラッグシップディールではオークランド・アスレチックス=OAKから、アンダースローの苦労人、ブラッド・ジーグラ―を獲得。一段と救援陣が充実した。好きな投手だったが、上原と対照的に新天地でも大活躍だった。
若い投手が中心だけに、まだ伸び代はありそうだ。打撃陣同様、荒削りではあるが来季も期待できるだろう。

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