黒田博樹はおそらく、シンカー主体の速球派投手から、幾分軟投派へのモデルチェンジを図っている。95マイル(153km/h)を超す球速は見られなくなった。マイナーチェンジではあるが、ローテーションを維持しながらの変身は難しい。
hiroki-Kuroda20120602




黒田に限らず、投手は立ち上がりに不安定であることが多い。先頭打者新人のベリーを歩かせ、盗塁と犠打で三塁に進まれる。しかし、ここで降雨。39分の中断後、カブレラ、フィルダーを打ち取って失点せずに済んだ。ベテランらしく、雨によって冷静さを取り戻した。

この日は特に変化球が多かった。小さな変化のスライダーと、フォーク(スプリッター)。少し前まで、スプリッターは試合の後半に空振りを奪うために使っていた。ワンバウンドすることも多かったが、今の黒田は少し高め、ストライクゾーンに決まるくらいの球を投げている。変化も小さいようだ。

デトロイト・タイガース=DETは、アリーグ中地区の圧倒的な優勝候補と見られていたが、フィルダー、カブレラのエンジンがかかるのが遅く、バーランダー以外の先発投手が不安定なこともあって、3位と出遅れている。またアレックス・アヴィラ、オースティン・ジャクソンなど主力が故障がちなのも大きい。4連敗中。

フィルダー、カブレラはここ1か月揃って.330以上をマーク、調子が上がっているが、他の打者が頼りない。
黒田は、主砲2門には注意を払っていたが、それ以外の打者にはストライク先行。早いカウントで料理をすることが出来た。

この日のDETの先発、リック・ポーセロ。ここまで3勝4敗とさえない内容だったが、この日は味方のファインプレイもあって0を重ねていく。

4回、黒田はカブレラに真ん中高めのスライダーをセンターに見事に弾き返される。コンパクトなスイングだが、打った瞬間にわかる本塁打。続くフィルダーにはアウトコース低目のシンカーを流される。ボールが高い。スポーツ選手とは思えない風貌のプリンスだが、技術の高さを感じる。しかし以降を締めて1点に抑える。

5回にもケリーの安打を足掛かりに点を奪われた。

しかし、この日の黒田は連打を許さず、傷口を広げなかった。コマンドが6回以降安定したのと、変化球を効果的に使えたからだ。7回86球は素晴らしい。

例によって味方の援護点は少なかった。勝敗つかずだったが、6月は良い滑り出しをしたのではないか。

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