ミネソタ・ツインズというよりアリーグのエース左腕という感があったヨハン・サンタナだが、2008年のニューヨーク・メッツ=NYM移籍後は故障がちでやや物足りない成績が続いていた。2010年9月には左肩を手術。夏にも復帰するという観測もあったが、2011年は全休となった。これは痛すぎた。
NYMの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

NYM-2011-Pitch






ウェークフィールドの引退が確実視される中、“伝統芸能”のようなナックルを継承するR.Aディッキーはローテーションを維持し、内容もよかったが8勝どまり。マイク・ペルフリーは被本塁打が激増。ただ2005年に18勝を挙げミルウォーキー・ブリュワーズ=MILのエース格だったクリス・カピュアーノが使えたこと、2年目のディロン・ギー、4年目のジョナサン・ニースがローテに収まったことが収穫だった。ただしレベルは高くない。
チームが早々に戦線離脱したため、クローザーのK-RODことフランシスコ・ロドリゲスをMILに売却。以後は、急造クローザーで賄った。
五十嵐亮太は春先にMLBに上がったが、5月半ばにAAに降格。7月に復帰したが、数字で見てもわかるように、セットアッパーの仕事はしていない。夏以降は敗戦処理が主な仕事だった。ただ9月15日から終幕まで、6試合連続で失点なしに抑えたことで、多少評価は上がっているようだ。しかし、マイナー契約が精いっぱいだろう。彼は昨年4月、すばらしい活躍をしたのだが、大腿の故障でDL入りしてから急激に成績が落ち込んだ。
NYMは新人も含めて、めぼしい活躍をした投手がいない。打線にまとまりが出てきたのだが、投手陣は手つかずというところだ。サンタナが復帰してエースとなるか、不良債権化するか、注目されるところだ。

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