安サラリーマンが、ローンでベンツEクラスを購入したような気分ではなかったか。ワシントン・ナショナルズ=WASは、主砲アダム・ダンを手放し、常勝フィラデルフィア・フィリーズ=PHIのスター、ジェイソン・ワースと7年1億2600万ドルで契約した。しかし、それは高い買い物だった。
前年と今年の成績の対比。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨対を入れた。

WAS-2011-Bat







ワースは20本塁打はともかく160三振。昨年リーグ最多46二塁打を放ったが、今季は20本に激減。気負いが空回りしている感じだった。
むしろ、あまり期待していない選手が活躍。シアトル・マリナーズ=SEAの遊撃手として2005年にデビューしたマイケル・モースがこんないい打者になるとは予想できなかった。プロスペクトのダニー・エスピノーサも粗削りながらレギュラーに定着。
ライアン・ジマーマンは4月半ばから2か月DL入りしたが、復帰後は好成績を維持した。
さらに捕手は、名捕手イヴァン・ロドリゲスの教育のもと、ウィルソン・ラモスが成長。ラモスは昨年、ミネソタ・ツインズ=MINで、ジョー・マウアーの控えだったが、2年目に見事に開花。長打力もあるし、盗塁阻止率も32%にアップした。
なんとなく少し前のタンパベイ・デビルレイズを思わせる。WASには若くて身体能力の高い選手が集まってきているように思う。
6月に就任したおなじみのデービー・ジョンソン監督は、ニューヨーク・メッツ=NYM、シンシナティ・レッズ=CINなどでチームの立て直しに手腕を振るった。3位は上出来だったが、今期はさらに期待できるのではないか。

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