規定打席に達した野手が6人もそろったが、打撃成績は中位から回へと下落。おとなしい打線という印象だ。
前年と今年の成績の対比。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨対を入れた。
ATL-2011-Bat








長打力の補強がテーマだったはずだ。守備がいいが打撃がさっぱりのメルキー・カブレラや期待外れだったトロイ・グラウスらを出してダン・アグラを獲得した。アグラは期待にたがわず36本塁打を打った。また強打の捕手ブライアン・マッキャンも健在、さらに実質1年目のフレディ・フリーマンが勝負強い打撃を見せた。しかし、得点は100点近くも下落。攻撃力は大幅に下がった。
原因は、出塁率が昨年の1位から14位へと大幅に下落したことにある。昨年91四球をとったジェイソン・ヘイワードがフル出場できず、61四球のグラウスもいない。さらに打率も1分5厘も下がった。強打者の前に出塁する走者が激減していたのだ。
打線の生産性は、大砲が一人で担うのではなく、打線全体のつながりで向上するのだ。それがなかったために、アトランタ・ブレーブス=ATLはポストシーズンにあと一歩及ばなかった。
至宝チッパー・ジョーンズは今季、休み休みではあるが、規定打席に到達。精神的支柱ではあったが、往年の迫力はなかった。また、外野手が定着しなかったことも痛かった。
フラッグシップディールでヒューストン・アストロズ=HOUからマイケル・ボーンを獲得。1番打者がこれで固まった。来季はボーンをリードオフマンとし、フリーマン、ヘイワードという若手を中心に打線を組むことで、新しいストーリーがはじまるのだろう。

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