春先の話題は、各チームのエース級が4枚もそろったフィラデルフィア・フィリーズ=PHIの豪華な先発投手陣だった。フル回転はできなかったが、彼らの貢献でペナントレースを制した。
PHIの投手成績。昨年と今年。各STATSのナリーグ16球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

PHI-2011-PITCH







ロイ・ハラデーと新加入のクリフ・リー、左右の大エースは双子のようによく似た成績を残した。リーは好調の時は、ハラデーを上回る内容。6完投はすべて完封。抜群の出来だった。ハラデーはどちらかと言えば、良くない年だったがそれでも高い水準の成績。二人はライバルとして切磋琢磨したのではないか。
コール・ハメルズも昨年よりも良い出来。他チームならエース級だった。
この3人がローテーションを一度も外れなかった。しかし、同様の活躍を期待されていた
ロイ・オズワルトは5月、7月にDL入り。十分な働きができなかった。しかしMLB昇格2年目のバンス・ウォーリーが6月から9月にかけて9連勝するなど活躍。さらにカイル・ケンドリックもローテの穴を埋めた。
他チームから見ればうらやましい先発投手陣だったのは間違いない。
投手陣はリーの加入以外は大きな動きはなったが、新人のマイケル・スチューツは9月には、1勝5ホールドと安定感のあるセットアッパーになった。
ライアン・マドソンは4月22日、ブランドン・リッジに変わってクローザーに起用され、以後6月9日までセーブ機会で失敗しなかった。この起用も成功した。
今年のPHIは投手王国だったといってよかろう。ハラデー、リー、オズワルトともに脂ののった働き盛りであり、王国はもう少し継続しそうだ。

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