この試合が意味するところは、ダルビッシュには大きい。緩やかな下り坂をたどっていた成績が、前回急落。評価もかなり落ちた。ここでいいところを見せないと、“春だけ男”になる可能性さえある。中7日と休養は十分。
ダルビッシュはテキサス・レンジャーズ=TEXの本拠地アーリントンでは負けていない。捕手はトレアルバ。ノーワインドアップ。

Darvish20120615




1回、ストライクが先行する。強力とは言えないヒューストン・アストロズ=HOU打線は簡単に2死。ここで初球にめっぽう強いラウリーにはボールから入るが、これで勘が狂ったか歩かせる。しかし、マルチネスは三振。

2回、下位打線には、ダルは速球をあまり投げない。変化球で勝負しようとする。連打を喰らったが、落ち着いて後続を断った。

3回、アルトゥーベを簡単に歩かせる。悪い病気だ。盗塁で2塁へ。一死後、ラウリーには、慎重にボールから入るが、153km/hの2シームを合わされて右前へ。アルトゥーベが生還。今日は球が走っているし、コントロールも良いのだが、思い出したようにボールが続き、歩かせる。ここから傷口が開いてしまう。しかし、マルチネスを併殺に切って取る。

4回、この日は緩いカーブも有効。ウォーレスは右前打するも、クリス・ジョンソンは遊撃併殺。2シーム系のボールがストライクゾーンに来ている。ボーガセビッチはスライダーで三振。落ち着いているという感じだ。55球。良いペース。三振が少ないのは、空振りさせる以外にアウトを取る方法がいろいろあるという点で、むしろ良い傾向だと思う。

TEXの攻めは一時期に比べて単調だ。安打が出るか出ないかでしかない。相手投手ライルズに脅威を与えていない。4回裏も連打があったが点が入らず。

5回、ダルビッシュは落ち着いてきた。三者凡退。下位の打者はボールに手を出している。審判が微妙な球をストライクに取ってくれる。ストライクゾーンに投げる“雰囲気”があるのだろう。

5回裏、失策から好機を広げたTEXは、ようやく逆転。大量得点が入った。投手交代。
ここまでのダルビッシュは、球数を投げずに済んでいる。相手打線の粘りがないのだが、それ以上に速球系の後のスライダー、4シームの後の2シーム、という感じで決めに行く球が明確だ。やはりナポリよりトレアルバの方が相性が良さそうだ。

6回、まだ65球のダルビッシュ。ワシントン監督は試合前「彼には完投してもらいたい」と語っていたが、可能性が出てきた。
シェイファー絶妙のバント安打。カーブだったからバットの反発も弱かった。ラウリーは三球三振。三球目はバットは止まったように見えたが三振。審判も見方だ。この回は三者三振。15球のうちボールは3球だけだ。80球。

7回、調子よく2死を取るが、この日最も遅いカーブをマクスウェルに左翼スタンドに運ばれる。完全に狙われていた。続くカストロも初球のスプリッターを打たれる。しかしうるさいアルトゥーベを三振。好調は維持している。

8回、HOUの打者はボール球にも手を出してくれる。ラウリーの3球目は152km/hの凄い変化の2シーム。これは打てない。マルチネスには速球で押して見逃し。また三者三振。チケットソールドアウトの場内は沸きかえった。
TEXのノーラン・ライアン社長は球数制限にはこだわらない。TEXはいけるものならいくという考え方のチームだ。110球のダルだが、打線は下位だし9回もマウンドに上がるだろう。ただし、走者を出した時点で交替だろう。

しかし・・・9回、クローザーのジョー・ネイサンが上がった。セーブがつかない状況。ダルは8回110球。残念ではあるが、信用を取り戻したことで、良しとすべきか。8勝目。本拠地5連勝だ。


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