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関西から列車に乗ると、千曲川沿いに高原の町々を通過し、姨捨という駅を超えたあたりから、右手に平野が見えてくる。その広がりを見下ろしながら、まるで飛行機のように弧を描いて列車は降りていき、長野市に到着する。何とも気持ちが良い旅だ。
この町は、善光寺という巨刹が中心にあって、そこからゆるやかに降りる坂の左右に町の賑わいが広がっている。町のたたずまいも秩序があって、雑然としていない。こういう町では、知的で、冷静な人間が生まれるのではないかと思う。さて、長野市の高校をでたプロ野球選手。お断りするが、中には長野県生まれではない選手も含まれているかもしれない。あくまで高校の枠での話。

長野市で最も多くのプロ野球選手を輩出しているのは長野商業。
街中、官庁街の裏手にある。

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戦前から1リーグ時代に何人もの選手を輩出している。なかでは、宮崎仁郎が大きな存在だった。長野商から明治大学を出て近畿グレートリング(南海)、一時期だけ存在した新興プロ野球リーグである国民リーグを経て、社会人野球、そして松竹に入団した。正遊撃手で9番打者だった。7学年下の宮沢基一郎も宮崎とほぼ同じ経歴。

法政大出の室川光男以後、54年間プロ選手は出ていなかったが、金子千尋が彗星のように登場。長野商業からトヨタ自動車をへて自由枠でオリックスに。調子の良い時は、打者を圧倒する投球で完封をする。いまやエースである。今日も中日戦に先発し、好投した。長野市の高校出身では傑出した投手だ。

屈指のエリート校。長野高校(旧長野中学、長野北高)は文武両道。甲子園にも4度出場している。

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OBには各界の錚々たる顔ぶれが並んでいるが、野球界では町田行彦か。55年に本塁打王を獲得した強打者だ。同期で国鉄でもチームメイトだった松橋義喜(のち慶季)は、セリーグ審判として長く活躍した。

長野日大高校は、長野中央高校だった時代が長い。

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今、中日でバッティング投手をしている佐藤亮太がでた。彼は国学院大学を経て大型左腕として期待されたが、良い速球がなく、伸び悩んだ。

長野松代高校。野球の強豪校とは言えないが、売出し中の選手の母校である。

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これまで、一人しかプロ選手を出していなかったが、2008年国学院大学を出た聖澤諒がドラフト4位で楽天入り。以後、めきめきと売出し、今やパリーグのスピードスターである。

長野市出身では、古い順に町田、金子、聖澤がベスト9候補と言えよう。

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