1回、四球で3人の走者を背負った初球、6番クレヴェンジャーが内角の4シームを左翼線へ弾き返した時、何かぐしゃっという音がしたような気がした。松坂は、また立ち上がりにつまずいた。
daisuke^matsuzaka20120615




確かにコントロールはよくなかった。先頭打者カンパーニャには1球しかストライクは入らなかった。しかし、徐々に指先の感覚は戻ってきていた。4人目の打者くらいからは明らかなボールは少なくなり、微妙な球が増えてはいたのだ。

しかし、「マツザカの立ち上がりは見ていけ」というのは、MLB29球団の基本戦略になっているはずだ。自滅を待つ。
それは、審判も同様で、自然に辛口のジャッジになってしまう。5番ラヘアに投じた4球目の4シームは外角低めに決まったように見えたが、主審チャド・フェアチャイルドはこれをボールと判定。続く球はそれより1つ分外れているから当然ボール。しかし、2球ともにストライクと判定されてもおかしくない球だった。

7球粘って歩かれた後のクレヴェンジャーへの初球は、どうしても置きに行かざるを得なかった。

2回には、投手デンプスターの右前打をエイドリアン・ゴンザレスが突っ込みすぎて三塁打にする。エドガーの弟は、やはり一塁手だ。そして失点。

勝ち星は上がっていないが、シカゴ・カブス=CHCのエース、ERA2.11のデンプスターを相手に、2回まで3点のビハインドは、ボストン・レッドソックス=BOSにとっても重すぎた。

以後、松坂は、4イニングを1人の走者を出しただけで抑えたが、後の祭りだった。

93球のうちボールは29球。そのうち14球が1回である。

私はこのスコア表を3年間で200個くらい作っているが、それを見ても、立ち上がりが苦手でない先発投手はいないことがわかる。誰でも不安定になるものだ。しかし、松坂大輔の場合、それが極端すぎるのだ。

普通に投げられることは、2回の登板で証明された。トミー・ジョン手術の前も後も、課題は一つ。立ち上がりのコントロールだ。

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