野球の記録で話したい

Baseball Stats Lounge

2009年のMLB、NPB

ナリーグで最も効率的な投手は?|2009年のMLB、NPB-18

昨日はあやまってナリーグのデータを先に出してしまい、申し訳ありませんでした。

改めて、対戦打者1人当たりの投球数と、1イニングに要した投球数。ナリーグ、規定投球回数以上と、日本人、気になる投手。

NL-NP 

現在、ナリーグで最も効率的な投球をするのは、元SEAのエースだったピネイロ。被本塁打が多く、信頼感があるとは言えないが、数字を見ればそうなる。サイヤング賞を争った3投手の内、カーペンターは非常に効率的な投手だが、リンスカムはこれに劣り、ウェインライトは球数をかけて選手を料理しているのが分かる。

デューク、マーキィスの2投手はともに攻めの姿勢が強いが、打ちこまれることも多い。負け数がそれを物語っている。

川上、黒田はいずれも効率性の良い投手の部類に属する。それにしても、2009年は規定投球回数に達した日本人MLB投手は皆無だったのは、少しショックだ。

繰り返しになるが、投球数と言う数値は、重要な指標だが、それだけでは良い投手には慣れないということだ。

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アリーグで最も効率的な投手は?|2009年のMLB、NPB-17

投球数が少ないのはNPBでは投手の個性の内だが、MLBでは投手の徳目の一つだ。投球数は重要なSTATSとして記録されている。この数字をみていきたい。対戦打者1人当たりの投球数と、1イニングに要した投球数。2つの数字は似て非なるものだ。

2009年の松坂は1人当たりの投球数は減ったが、それはカウントの浅い球を打たれたからだ。出塁を許した分1イニングあたりの投球数は増えている。その意味では1イニングに要した球数の方がより重要だ。

アリーグ、規定投球回数以上と、日本人、気になる投手。

 AL-NP

ハラデーが1人当たりで2位、1回当たりでトップ。これは至極妥当だと言えよう。MLBで唯一と言っていい先発完投型の投手。抜群の経済性がなければ不可能だ。サイヤング賞のグレインキ、ヘルナンデス、C.Cサバシア、CWSのエース、バーリーなども上位にいるが、同時に意外な顔ぶれも並ぶ。まだMLB3年目のMINブラックバーン、フロイドなど売り出し中の投手、そしてすっかり色あせた感のあるパヴァーノなど。効率的な投球が必ずしも勝敗に結びつかないのも事実なのだ。

反対に、非効率的な投手の代表はBOSのレスター、NYYのぺティット、TBのガーザ。球数を費やしても押さえればいいだろというタイプである。

リリーフ投手は先発投手より球数は増える傾向にあるが、リベラは例外のようだ。日本人投手の不調は、この数字からも見て取れよう。

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パリーグで一番長打を打った打者は?|2009年のMLB、NPB-16

パリーグの規定打席以上の長打数のランキング。

 PL-SLG

予想通り中村剛也がダントツである。MLBのナリーグとよく似た図式だが、パリーグには中村に続く強打者は山崎だけである。GG佐藤、糸井、稲葉、中島は中距離打者と言うべきだろう。

気になるのはかつての首位打者福浦や2000本安打を目前にした大村が、下位を占めていること。2人のベテランはもともと安打製造機タイプだったが、すっかりパワーダウンした印象がある。

NPBのセパ両リーグを通じて言えるのは、本当の長距離打者の少なさ。1試合平均で長打数が0.5を超えるのは中村しかいない。極論すればNPBでの長距離打者は中村だけではないだろうか。

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セリーグで一番長打を打った打者は?|2009年のMLB、NPB-15

セリーグの規定打席以上の長打数ランキング。

CL-SLG

中日の森野が1位である。目立つ存在ではないが、主軸としての仕事はしている。トータルで見れば2009年の中日打線は巨人には劣っていたが、ブランコとのコンビは強力だった。ラミレスは長打数は2位にいるが、比率はそれほど高くはない。小笠原、坂本、阿部、亀井と巨人選手が上位にいる。この層の厚さが巨人の実力なのだ。金本は今年後半は、年齢を感じさせたが腐っても鯛。恐れられる存在である。

中位、下位にヤクルト、広島の選手が多い。このチームは結局長打欠乏症なのだと思う。戦力格差の大きさが分かる。

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ナリーグで一番長打を打った打者は?|2009年のMLB、NPB-14

ナリーグ、長打数のランキング。規定打席以上である。

 NL-SLG

長打数でも、その比率でも、長打率でもプホルズがナンバーワン。傑出した存在であるのが分かる。続いてハワード、そしてフィルダー、ブラウンのMIL勢。アリーグとは打って変わって長距離打者が並ぶ。ナリーグは打率も良くて長打も打つような、大打者の時代なのである。注目すべきは、イバネス。SEAから移籍して1年目の今年、非常に危険な存在になったことがわかる。

アダム・ダンが意外にランクが低い。この打者は一発狙いだが、その他の長打は打っていないのだ。

ナリーグの日本人は今季、打者としては不甲斐ない成績しか上げていない。福留はいろいろと持ち味はあるが、危険な打者とは言えない。松井稼は、最も危険でない打者の一人、つまり守備の人である。日本にいる間は、いずれも主軸だった。奮起を促したい。

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アリーグで一番長打を打った打者は?|2009年のMLB、NPB-13

長打とは、安打数から単打を引いたもの。二塁打、三塁打、本塁打である。長打数の多い打者は、本塁打は打つがあとはからっきしの打者よりもはるかに怖い。チームの貢献度は高い。規定打席以上のアリーグの長打数のランキングである。

XBH-AL

2009年NYYのMVPを選ぶとするならば、タシェアラだろう。この長打数がそれを物語っている。2位との差もダントツである。以下には中距離打者が多く並ぶ。チームでの信頼感が高い打者でもある。TBのペーニャは、安打に占める長打の割合が最も高いが、これは本塁打は打ったがあとはからっきしの典型だったということだ。

イチローは、予想通りランクは低い。何といっても単打数リーグ1位である。松井もそれほど長打が多かったわけではない。

トータルに見てわかるのは、長打率と長打数は、全く別の指標だということ。長打率No.1のマウアーは、長打数では29位に過ぎないのである。

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パリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-12

パリーグは沢村賞の涌井がアウトにした数でも1位。順当といえよう。

PL-OUT

涌井は結構出塁を許していたが、シーズンを通しての安定した成績が光った。杉内もそれに次いだが、涌井のほうが上だった。涌井、杉内、田中将、ダルビッシュとWBCで活躍した顔が並んでいる。

今季、パのMVPはダルビッシュだった。そもそも投手には沢村賞(セパで1人)、最優秀投手賞という表彰項目がある。MVPは野手に与えるのが第一義だ。そういう点でも不審が残る。その上に、ダルビッシュはSTATSでもやや足りないという印象がある。内容的には文字通り抜群だ。勝率.764は先発投手としてはMLB、NPBを通してトップだ。しかし、シーズン終盤での欠場が画竜点睛を欠いた嫌いがある。もう100アウトをとっていれば、投手のMVPもやむを得ないと思うが。

数字を見ていると、新人の攝津の働きがすばらしいことがわかる。右のセットアッパー、比較的高齢でのプロデビューという連想でOAKのジーグラーを思い出す。彼も2008年は抜群の成績だったが、2009年は通用したものの並みの成績に終わった。攝津の2010年にも注目したい。

 

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セリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-11

セリーグのアウトにした数のランキングを見ていると、チームの援護力がいかに投手の成績を左右するかが痛感できる。

 CL-OUT

ヤクルトはシーズンを通して先発として活躍した2人の投手を持ちながら、辛うじてクライマックスシリーズに残った。打線の援護、そして2人以外の投手の弱体が足を引っ張ったのだ。三浦大輔の場合、さらにその傾向が顕著だ。今季もフル回転して一人でチームを引っ張っていたことがわかる。実際のところ、三浦以外にアウトの勝率70%を超える主力投手は皆無なのだ。

それに比べると巨人は傑出した投手はいないが、計算のできる投手が上位に並んでいる。

中日は防御率が抜群の投手が2人。以下も顔ぶれはそろっているが、ここも打線がやや弱かったということだろう。

今年の沢村賞はパの涌井。セの最優秀投手はゴンザレスだったが、この受賞も首をひねらざるを得ない。ゴンザレスはシーズン通して活躍したわけではない。巨人では彼がERAは一番よいが、優勝チームにこだわらなければ今年は吉見ではなかったか。

リリーフ投手では藤川の数字が今年も抜群。いつまで神通力が通用するのかと思う。

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ナリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-10

ナリーグのサイ・ヤング賞争いは、リンスカム、ウェインライト、カーペンターの3人の争いになった。アウトの数のランキングは、3者の実績をある角度から見ていることにもなっている。

NA-OUT
どう考えても、一番頑張った投手はウェインライトである。単独トップの19勝の上に、アウトの数でも上である。リンスカムはその2つで劣っている。勝っているのはアウトした勝率=WHIPと、防御率。とりわけアウトにした勝率は、ウェインライトは低すぎる。結果的に抑えてはいるが、多くの走者を出していたのである。この2人に比べれば、カーペンターは打者との対戦数=当番のボリュームにおいて、著しく劣っている。防御率は1位、勝ち星は2位だが、フルで活躍したとは言い難い。2008年の松坂に少し似た状況だと言えよう。この3人の比較は改めてやりたいと思う。

ランキング上位には、バスケスやウォルフのように移籍が決まった投手もいる。2010年の勢力図も大きく変わる。NYYに復帰するバスケスは、2009年は出来すぎかもしれないが勝率も高い。

アウトにした勝率=WHIPで10にLADの黒田が入っている。今年も二桁に届かなかったが、黒田は安定感のある投手なのだ。首脳陣の信頼もあるはずだ。日本人投手全般にいえることだが、シーズン通してローテを守れるかどうかが課題だ。反対に川上は、走者を出しすぎた感がある。

LADの新クローザーのブロクストンが勝率1位。ベスト100以下に目を転じれば、トレバー・ホフマンの出来の良さが光っている。

 

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アリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-09

打者の出塁数と同じように、投手を評価する最も単純な数値はアウトの数ではないかと思う。そこで、これをアナ、セパリーグ別に調べてみることにした。犠打犠飛の扱いをどうするかと思ったが、単純化するために省略した。上位100人+日本人+話題の選手。

 AL-OUT

当然の話だが上位には先発投手が並んでいる。アリーグで最もアウトを取ったのは、バーランダー、僅差でハラデーとヘルナンデスが並んでいる。この3人が先発投手として傑出していたことを表している。サバシアはこれに次ぐ。CCは、勝星ではトップタイだったが、これは強力な援護があったことを示している。

アウトの数(A)を、アウトの数(A)+安打、四球、死球(B)で割ると、勝率が導き出される。実はこの数字はWHIPと全く同じになるのだが、勝率の形にするとわかりやすいように思える。100位以内では、OAKのベイリーが1位。勝率70%を超えるとまず成功した部類に入るようだ。

対戦数は少ないが、マリアノ・リベラは75%を超えている。対戦する4人に3人は仕留めているのだ。アーズマやパベルボンはそれほどでもない。

日本人投手の不調はここでも見て取れる。70%を超えていたのは上原だけ。上原は怪我さえしなければそこそこの実績を残したはずだ。岡島や斎藤は、押さえてはいたが塁上に結構走者を出していた。松坂、田澤は落第だ。

サイ・ヤング賞を取る投手は、アウトの数で上位であるべきだと思う。

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もっとも出塁した選手はだれか?パリーグ編|2009年のMLB、NPB-08

パリーグ。規定打数以上の選手の出塁数の比較。地味な選手が上位に来ているのが面白い。

PL-OBP

中島は、今季の年俸の評価が低いと越年を決意したようだが、それもうなずける。これだけ出塁してチャンスを広げているのである。

中村剛也は、以前にも述べたとおり2009年はMLB、NPBを通じて最も本塁打率の高い選手だったが、四球はそれほどでもない。まだ投手への威圧感がないのだろうか。

2009年はWBC代表から漏れ、レギュラーシーズンの数字もぱっとしなかった西岡だが、今年は四球の数がぐっと増えている。野球への理解が深くなったということだろうか。

オリックスの大村は2000本安打に最も近い位置にいる選手だが、通算出塁率は.328に過ぎない。先輩のイチロー同様、四球を選ぶより打ちにいくタイプだ。2007年などは死球(10)の方が四球(9)より多いという珍記録を残している。これもNPBならではのSTATSと言えるのではないか。

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もっとも出塁した選手はだれか?セリーグ編|2009年のMLB、NPB-07

謹賀新年、本年もよろしくお願いいたします。

さて、NPBに移ろう。規定打数以上の選手の出塁数の比較。私は2009年のセリーグのMVP選考に大いに疑問を感じている。ラミレスの稿でも書いたが、アレックス・ラミレスは首位打者になり、30本塁打、100打点をあげているが、貢献度は低いと思っている。その根拠の一端が下記の表だ。

 CL-OBP



ラミレスは出塁数1位の井端より40以上も出塁数が少ない。チームメイトの坂本、小笠原よりも下である。彼は、NPBで最も四球を選ばない打者なのだ。その点ではイチローとよく似ている。このことが選考した記者の間で話題になったのかどうか。

中日が手堅い野球をしているのは、この表からも見て取れる。10位以内に4人。中日のチャンスの数は自ずと増えているのだ。ただし、巨人に比べて決定力で劣ったことは否めないが。面白いのは「アライバ」でコンビを組む荒木が四球を選ばない方のベスト5に入っていることだ。意外なことにヤクルトの宮本や阪神の平野など、クレバーそうに見える選手も四球をあまり選んでいない。MLBとは異なり、NPBでは「四球を選ぶ」ことは、必須の課題ではないようだ。

 

 

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もっとも出塁した選手はだれか?ナリーグ編|2009年のMLB、NPB-06

続いてナリーグで一番出塁した選手。規定打数以上の選手の出塁数の比較。

OBP-NL

予想通り、プホルスである。出塁数実に310。率でもトップである。2009年、プホルスは頭一つ抜けた存在になったと言っても良いだろう。次に目立つのは、MILの二人である。フィルダーとブラウン。この顔触れがそろってなぜ優勝できないかと思う。相変わらずアダム・ダンも三振量産の傍ら、たくさん出塁している。四球/安打で見ると、福留が第5位に入っている。今年の成績もぱっとしなかったが、評価が案外高いのはこういうところだろう。

四球を選ばない代表選手はテハダ。一時期まではMLBを代表するスラッガーだったが、ドラッグ禍以降目立たない存在になった。非常に個性的なSTATSを残している。

エイドリアン・ゴンザレスは、今季四球が激増した。彼自身の打席での注意力が上がったということだろうが、同時に投手に恐れられる打者にもなってきたのだ。来季、三冠王を狙うプホルスにとって強敵になる可能性もあると思う。

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もっとも出塁した選手はだれか?アリーグ編|2009年のMLB、NPB-05

本日より、年末集中やります!2009年のMLB、NPBをいろいろな観点から切ります!すいません、「MLBをだらだら愛す」を中断してから、ひたすらコンテンツをため込んでいたので、出してしまいます。おなかいっぱいになるかもしれませんが、お付き合いください。

まずは、出塁数の記録。安打、四死球で出塁した「数」にこだわったデータをリーグ別にみていく。アリーグから。規定打数以上の75人の比較である。

OBP-01 

このリーグで一番ベースを踏んだのは、ジーターだった。289回。今年のジーターは長期低落傾向に歯止めがかかった。NYYからMVPを選ぶとすればCC、タシェアラに目がいきそうだが、彼の貢献度は高い。続いてフィギンス。打率でははるかに上のイチローよりも多いのだ。SEAファンには、希望が膨らむ数字だ。彼の加入でイチローの打点、得点も増えるだろう。そして、率でいえばマウアーの密度が高い。MVPも当然だと思う。

注目すべきは、安打/四球。この比率が低いということは、四球で出塁した比率が高いということ。予想されたことだが、最も四球による出塁が比率的に少なかったのはイチロー。R・カノも近い数字である。ただ、この比率1位のペーニャは今季、打率.227、本塁打王は取ったものの決して良いシーズンではなかった。投手が長打力を警戒するあまり歩かせすぎたというところか。

あまり目立たないが、CLEのチュー(秋信守)は、今季非常に中身の濃いシーズンを送った。個別のSTATSでも紹介したいが、まさにセイバーメトリクス信者好みの選手と言ってよいかと思う。

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パリーグ、本塁打率で見る強打者ランク|2009年のMLB、NPB-04

さて、4回にわたって同じSTATSを見てきたが、実はこの表を紹介するために、長々と語ってきたという一面がある。

「おかわり君」こと中村剛也の本塁打率のすごさである。

20091216-02 

11.71この数字を上回る本塁打率は、バリーボンズでも2回(2001年73本塁打9.09、2005年5本10.04)しかない。グランドが大きくなった現代の野球では驚異的な数字だ。中村は、他のいろいろな打撃データでも群を抜いている。今季、MVPの声は全くかからなかったが、その長打力は特筆ものなのだ。

さて、10本塁打以上の打者の分布。

20091216-03 

パリーグの方が長距離打者が少ないのが分かる。また、最も打線が強力な西武がクライマックスシリーズに行けなかった。前から思っていたのだが、MLBのアリーグとNPBのセリーグ、MLBのナリーグとNPBのパリーグの野球は何か似通っているような感じがする。

ともあれ、今、日本球界には本当のホームランバッターと言える打者はほとんどいないのだ。日本だけでなく、アメリカも含めて、本塁打者は今、希少だ。ポストステロイドの特色の一つだとも言えるだろう。

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セリーグ、本塁打率で見る強打者ランク|2009年のMLB、NPB-03

さて、MLBの両リーグとまったく同じSTATSで、セパ両リーグの本塁打者も俯瞰してみようと思う。まずはセリーグ。

 20091215.CLHR-01

最も本塁打率が高いのは、意外にも巨人の阿部である。しかも14.44という数字はプホルズよりも高い。今年、セリーグのMVPはラミレスだったが、私は大いに不満だった。その理由の一端が、阿部、小笠原に比べて主砲として見劣りしているからだ。ラミレスは死球をほとんど選ばないから、打数は多くなるが本塁打率だけを見れば中距離打者のそれである。惜しいと思うのは李承ヨプだ。この打者が万全の体調で、出場機会に恵まれていたら、もっと数字を残していただろうと思う。

チーム別10本塁打者の分布を見る。

20091215.CLHR-02 

巨人の戦力の充実ぶりがよくわかる。それに比べれば、阪神の打線の細さがよくわかる。40歳金本を中心とした打線は、かなり疲労している。アリーグ同様、本塁打者の数が勝敗に直結している印象だ。

各チームの主力打者は相変わらず外国人が中心だが、昔のように打棒大いに奮うというタイプの選手は少ない。小粒になったという感じ。言いかえれば、日本の野球のレベルが上がってきたということになろうか。

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ナリーグ、本塁打率で見る強打者ランク|2009年のMLB、NPB-02

ナリーグはアリーグと少し質の違う野球をしていると思う。同様に、100打席以上の本塁打率の高い選手50傑。

お断りしておくが、通常本塁打率と言うときは、本塁打/打数で産出することが多い。しかし、これだと四球が多い選手や、バントの多い選手は本塁打率が上がってしまう。やはり、全打席(PA)で割らないと数字の精度が下がると思われるので、このような数字を算出した。

20091214NL-01
今、ナリーグには、何人かの大砲と言うべき選手がいる。過去3年間の数字で見ると、ハワード140本、フィルダー130本、ダン118本、プホルズ116本。毎年40本近くを打つ選手がこれだけいるのだ。それに2009年はレイノルズ、ゴンザレスが40本クラブに加入。40本塁打以上は5人。アリーグの2009年の本塁打王が39本だったことを思うと、ずいぶん派手な野球をしている感がある。

しかし、20本以上打った打者まで広げてみると、アリーグ45人に対しナリーグ39人。一部の大砲以外は、それほど大きいのを打つ選手がいないことを示している。

以下は、10本塁打以上の打者のチーム別分布。

20091214NL-02
これを見てわかるのは、アリーグとは異なり、長距離砲を備えていることが必ずしも勝利に結びついていない、ということだ。一点豪華主義的なホームランバッターはいるが、その前後を打つ打者が薄いのだ。投手力を含め総合的な補強をしているチームが少なく、全体としてのバランスが悪いような気がする。とはいえ、NYMのように20本塁打以上が皆無では、チームは下位に沈むのも事実だが。

ナリーグは、アリーグよりも大らかな野球をするチームが多いという印象を持った。

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アリーグ、本塁打率で見る強打者ランク|2009年のMLB、NPB-01

今年も日本の独立リーグの試合を何試合か見た。関西、四国、北陸。どのリーグでも共通するのは、守備力や走塁ではNPBと大してそん色はないが、投手の球速と、打者の飛距離には大きな差があることだ。特に打者。外野フェンスまで達する打球を打てる選手は数えるほどしかいない。それだけ本塁打者というのは希少性があるのだ。

あれほど多くの欠陥が指摘される中田翔がいまだに注目を集めるのも稀代の大物打ちだからだ。

本塁打は努力だけでは打てない。もって生まれた才能がないと、フェンス越えを連発することは無理なのだと思う。

今日から4回、MLB、NPBの本塁打者に注目し、その価値について考えてみたい。

まずアメリカンリーグ。

以下は、本塁打/打席数で導き出される本塁打率のランキングだ。規定打席ではなく、100打席以上まで範囲を広めたのは、隠れた長距離打者もあぶりだしたいからだ。

20091213AL-01

トップのランディ・ルイーズはわずか130打席で10本。32歳になるが、MLBは2年目。マイナーの主ともいうべき経歴の持ち主で、マイナー通算1008試合で192本塁打している。

以下はリーグの主要打者が順当に並ぶ。タシェアラはA-RODよりも本塁打率で劣るのだ。A-RODが本調子でない中で、このリーグの本塁打王は消去法で決まったような感がある。

次はアリーグで10本塁打以上した打者を、チーム別に見てみよう。

20091213AL-02

こうしてみるとチームの戦力不均衡が見えてくる。そして本塁打者をそろえることが、いかに重要かも見える。こと野球の世界では大艦巨砲主義は健在なのだ。NYYの充実ぶりはすさまじい。BOSとMINがこれに続く。

もう一つ言えるのは、中心打者がいるチームは強いということだ。それは打線に方向性、ストーリーがあるということでもある。

この分布図、来季は大きく変わる。その変貌を見れば、ある程度来季の予測ができると思うのだが如何。

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最近メディアからいろいろお話をブログにいただくようになりました。迂闊なことに、殆ど対応できていませんでした。ご連絡は下記までお願いいたします。

baseballstats2011@gmail.com

広尾晃と申します。

ライター稼業をして、かれこれ34年になります。

2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。

広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。


2012年11月「クラシックSTATS鑑賞」を独立したサイトにしました。

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