2009年の注目選手
2010年01月10日 09:41
身長180cm、77kg。C.Cサバシアなど、巨人のような投手が投げる同じマウンドに立って、細身、長髪の投手が2年連続サイ・ヤング賞である。2009年は15勝での受賞。大いに議論を呼んだが、その受賞の理由を、STATSから探ってみたい。
リンスカムは2006年SFに1順目(全体10位)で指名される。この年は投手の当たり年で1順目だけを見ても、いの一番のホッチェバー、Bモロー、カーショー、チェンバレンなどがいる。野手ではエバン・ロンゴリア。
ワシントン大学の3年目から、リンスカムは圧倒的なマウンドを見せるようになる。強烈に動く115km/hのツーシームとチェンジアップ、スライダー、カーブ。プロ入りした時にはすでに完成していた感が強く、マイナーではほとんど打者を寄せ付けない投球を見せて、翌年にはMLBへ。ここでもほとんど挫折を知らずにトップクラスに駆け上がっている。
さて、2009年のSTATSを見て一目瞭然なのは、勝敗をのぞくほとんどのSTATSが向上していることだ。ERA、完投、完封、被安打、被本塁打、与四球、WHIP。奪三振は少しだけ減っているが、内容的には2008年より上なのだ。それを裏付けるのはDIPS。投手のみに責任がある要素である奪三振、与四球、被本塁打の数値だけで評価したSTATS。リンスカムのDIPSは、2.34。これはナリーグダントツの1位。防御率でも勝星でも上のウェインライトは3.12。サイ・ヤング賞争いのライバル、カーペンターは2.78。
2008年にサイ・ヤング賞を取った投手が、翌年、それより上の数字を残したら、当然受賞対象になるだろう。しかも、投手本来の能力を示す数値は1位である。サイ・ヤング賞選考委員の記者たちは、本当によく見ていると思う。
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2010年01月09日 10:25
C.Cサバシアについては2009年シーズン前、ここ3年、投球数が2910球、3581球、3814球と増えていることを取り上げ、NYYでの1年目が心配だと述べたことがある。それは杞憂に終わって2009年も3586球を投げた。34回の先発登板、シーズン通して働き続けたのだ。
ただし、STATSを見ると2009年のC.Cは、内容的には良かったとは言えない。ERAもWHIPも2008年後半と比べると数字は悪くなっている。被打率.232は2008年と大差ないが、長打をよく打たれていた。また四球も1試合で1個近く増えた(多い方ではないが)。
TV中継などでよく見たのは、立ち上がりピリッとしないC.Cである。点を取られ、あっぷあっぷの状態だったのが次第に立ち直り、打撃陣が逆転して勝ち投手になるというパターン。
要するに、C.Cは強力な打撃陣を味方につけたことで自身最多タイの19勝を挙げたのだ。サイ・ヤング賞争いで評価が必ずしも高くなかったのは、こうした部分からだろう。
とはいえ、味方の援護がどれだけあっても、力がなければ勝星にはつながらない。C.Cは「試合を作る力」が抜群なのだ。特にシーズン終盤からの安定感は群を抜いていた。
スタミナと勝負強いピッチングで、この投手は2010年も軸となるだろう。
余談ながらC.Cは、優秀な打者としても知られる。CLEでは打者としても起用されたことがある。ALではなかなかその打棒を披露することはできないが、今季も1安打を放っている。
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2010年01月07日 10:53
ライアン・ブラウンは最新のスラッガーである。NCAAきっての名門大、マイアミ大学で3年連続OPS1.000オーバーを記録。1年生の時にKcから6順目で指名されていたが、3年後にはMILから1順目(全体5位)へと評価が上がった。そしてMLB機構入りしてから足掛け3年、199試合でMLBに駆け上がった。
もとは3Bだったが、2008年からLFにコンバート。守備の負担が軽くなった。2007年には26個のエラーをして守備率がMLBダントツ最下位(22位).895だった。マイナーでも.900前後の守備率だったから、これは賢明だろう。
まだ、この選手は四球をあまり選んでいない。出塁率はあまり高くないが、2010以降確実に四球は増えていくだろう。
UCLAの名門出身、高卒のプリンス・フィルダーとは対照的だ。ともに歩くよりも打ちたいタイプ、守備もいまいちだが、性格的にはライアン・ブラウンは円満。チームは、フィルダーよりもブラウンとの契約を優先したようだ。運のよさも感じる。
プホルズにとって、彼が3冠王を阻む最大のライバルなのは間違いがない。
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2010年01月06日 10:38
日本人は、プリンス・フィルダーを、あのセシルの息子と言うことで記憶している。阪神で大きいのをスタンドに運んでいたが、自分で折ったバットが手に当たって骨折し、シーズンを全うできなかった。とにかく荒い打者で、日本に来るまではMLBでは大した実績は残していなかったが、MLB復帰後、屈指の強打者になる。まず、父のセシル・フィルダーのSTATSを紹介する。
日本に来た当時26歳。よくこんなプロスペクトが日本に来たと思う。変化球打ちを日本で覚えて、MLBで開花した。しかし、盛は短くDETからNYYに移籍したからは衰えた。33歳だった。
STATSを見れば、息子は父親よりもはるかにエリートだ。
ジョーイ・ボトーと同じ2002年のドラフトで1順目(7位)指名。高卒ながら240万ドルのボーナス付き。以後も各段階で長打を記録し、2005年21歳でMLBに昇格、翌年には1Bのポジションをオーバーベイから奪った。2007年に本塁打王、2009年に打点王。ナリーグ屈指の強打者としてプホルズの前に立ちはだかっている。
しかしながら、MILの評価は必ずしも高くない。チームを支えるもう一人の巨砲、ライアン・ブラウンとは2015年まで続く8年4500万ドルの長期契約をしたのに対し、プリンスは2010年まで2年1800万ドルに過ぎない。実績でいえば、プリンスの方が上なのだが、球団はライアン・ブラウンを残し、プリンスを放出する方針のように見える。
恐らくは、プリンスの全盛期は長くないと考えているのではないか。父セシルは190cm110kg。「スモウレスラー」と揶揄されたが、息子は一回り小さい183cmで体重は年々増えて120kgを超した。こうした体型で長期にわたって活躍した選手は少ない。188cm100kg超のジョニー・マイズは本塁打王を4度とったが、活躍したのは9年に過ぎなかった。ボンズは晩年には巨体だったが、若いころはスリムだった。これに加えて、父譲りの短気、わがままと不摂生の兆しも見える。
2010年末、プリンスはマウアーとともにFA市場の主役になるだろう。ここでどんな契約が結ばれるか、注目したい。
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2010年01月05日 10:44
今、MLBでは1Bを守る強打者がどんどん充実している。Tヘルトン、Dリー、タシェアラ、プホルズらに続いて、モルノー、ミゲル・カブレラ、Pフィルダー、ボトー、カントゥら20代のスラッガーが次々と出現している。その中でもメキシコ出身のエイドリアン・ゴンザレスは中心的な存在になるのではないかと思われる。
2000年のドラフト1順目のトップ、何と300万ドルものボーナスをもらってFLAに入団している。その割に出世は早くなかった。即戦力ではなく素材を買われたというところだろう。トッププロスペクトランキングでは、2001年89位、2002年31位、2003年31位、2004年52位だった。
しかし2006年にSDに移籍と同時にレギュラーの座を獲得してからは、主軸打者にふさわしい成績を年々残している。2009年はあと1点で100打点を逃したが、これは四球が大幅に増えたからだ。投手が勝負を避ける打者になってきたということ。
この選手が次代の1塁手の中心になると思わせる根拠は、何といっても「滅多に休まない」タフさにある。2006年SDに移籍してから4年で9試合しか休んでいない。積み上げ型の数字であるRCが高いのも当然だ。WBCでも2006年、2009年と出場。元気いっぱいが売りなのだ。
エイドリアンは、2007年に4年9500万ドルでSDと契約している。2010年末でFAとなる。間違いなく争奪戦となるだろう。
ちなみに、エイドリアンには4つ違いの兄のエドガーがいる。2009年のWBCは仲良く出場していた。大学出で弟と同じ2000年のドラフトにかかったが、30順目全体で886位でTBと契約。体も小さいし、資質の上では大きな差があると判断されたのだ。しかし、苦労をして2008年にSDでMLBに昇格。同じチームにいた弟と1、2塁間を組んだが、今年中盤に放出された。弟もSDにあまり未練はないのではないか。
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2010年01月04日 11:40
カナダはMTLが消滅するなど野球人気は退潮気味な感じがするが、相変わらずいい選手は出てくる。ボトーは、2008年の新人王投票2位だったが、今季は弱小CINにあって主軸に躍り出た。
チームの首位打者、本塁打王。打点はフィリップスについで2位。5月から6月にかけて、故障でかなり欠場したが、フルで出ていれば100打点を優に超えていただろう。得点圏打率は2008年.284から.336に上昇した。もともと初球に強くて4割を超えている。その上、左打者なのに左投手との対戦の方が打率が上、実に危険なにおいのする打者なのだ。
同国人のモルノーに似たタイプに成長しそうである。守備面は昨年10失策、まだ向上の余地がある。
2002年のドラフト2順目。同期の出世頭はプリンス・フィルダーだろう。比較的出世は遅くて、MINで700試合に出場している。だから年齢も26歳である。
この打者は年俸の高騰とともに、FA市場の中心になるだろう。懸念するのは、わりと球場が多いこと。2008年は父親の死による欠場があったからだが、今季もフル出場はできなかった。休みがちの選手は、評価が低くなる。2010年は150試合は出場したいところだ。
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2010年01月03日 09:41
MLBは広い世界だと思う。こういうキャラクターですごいSTATSを上げる選手が出てくるからだ。183cmで110kg。つまり中村剛也(172cm102kg)をふた回りほど大きくした体形で、同じ三塁を守るパブロ・サンドバル。SFからボンズ以来久々に生まれたスターだと言えよう。
この打者は、体型に似ず非常に器用な打者である。スィッチヒッターで、特に左投手に対する右打席で打球が鋭い。ミートがうまく打率が高い。スィングの速さは見ものである。
ベネズエラ出身。2002年にSFと契約をした。今年まで主に捕手をしていた。順調に階段を上がってきたが、2008年に至って突如打撃開眼をしたようで、A+、AAからAAAを飛び越してMLBに昇進した。そして翌年には打率2位。大ブレークしたのだ。
負担の多い捕手をやめて三塁手になったのは賢明だったといえよう。2007年には59試合でPBを12も記録している。捕手としては伸び悩む可能性はあっただろう。三塁守備は、11個のエラーで守備率.960。MLB規定以内18人中13位。RFは16位だから守備は上手の内ではない。中村も今年パリーグ最多の22失策で.939だったが、守備は発展途上なのだろう。
ただ、10月には長打を放って塁間を回るときに転倒し、あわや大けがと思わせることもあった。中村もそうだが、この体型は怪我が怖い。
おかわり君よりも3歳若い23歳。日本では中継で見ることはほとんどないが、注目したい選手である。
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2010年01月02日 10:05
SSに強打者が生まれるのはMLBの伝統だ。近くはアレックス・ロドリゲス、古くはカル・リプケンJr、アーニー・バンクス。ハンリー・ラミレスはそこに一歩近づいたのではないかと思う。
首位打者と言うタイトルもさることながら、本塁打数が減っているのにもかかわらず40も増えた打点に注目だ。昨年は1番、今年は3番と言う打順の違いが大きいのだが、それ以上に得点圏打率が大幅にアップしたのが大きい。
満塁での.453は驚異的である。FLAは、打撃中心のチームで、カントゥ、アグラ、ロスなど大物打ちが揃っているが、その中でも中心的な打者になった。打率が良くて大きいのが打てる。その上リーグ屈指の俊足。同国人でもあり、若いころのA-RODをほうふつとさせる選手だ。
来季以降もプホルスの前に打率で立ちはだかる存在になるだろう。
FLAでは、2014年まで7000万ドルの大型契約を結んでいる。31歳でFAになるときは、記録破りのマネーが動くに違いない。
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2010年01月01日 17:39
ハワイ出身のスズキは、カリフォルニア州立大フラートン校での3年目に好成績を上げて、OAKの2順目で2004年に入団している。55万ドルのボーナス付きだった。彼はキヨシという日本名も持っている。
セイバーメトリクスの権化ともいうべきOAKが彼を高く評価したのは、何よりUCLA時代の出塁率の高さだろう。
打者としては三振が少なく、シュアなバッティング。しかも長打力がある。得点圏打率は.299。特筆すべきは88打点だろう。2009年は1番から8番まで打ったが、4番では.306、3本塁打16打点を上げている。
捕手としての数字はそれほど良くない。
RFはMLBの規定試合数を充たす14人中10位。盗塁阻止率も.250だが、キャッチングの確実さが評価されている。PB3はリーグ2位の少なさだ。
とにかくアリーグ1位タイの135試合でマスクをかぶっている。イニング数ではリーグ1位だ。若くて打撃が良くてタフな捕手。年俸の問題は近い将来おこるだろうが、まず5年はホームベースをまかすことができるだろう。
そういうチームは、実はあまり多くないのだ。
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2009年12月31日 18:25
今年、WBCで見たチュ・シンスは、あまりぱっとしない印象だった。もう少しでレギュラーの座を獲得するところだったが、チームから守備につかせないよう圧力がかかっていたので、DH専門。打棒の片鱗は見せたが、金泰均らにくらべると迫力に欠けていた。
しかし、MLBが開幕すると、チュは、弱体な打線の4番に座って目立つ活躍をした。
中距離打者だから、本塁打は少ないが、四球を多く選び高い出塁率を記録した。117.33というRCはリーグ5位。イチロー、ベイよりも上である。とにかく打席に立つとただでは退かない、何かをしたという印象があった。
さらに外野守備でも長足の進歩があった。
ライトに定着し、RFはMLB2位。堅実で守備範囲も広いということだ。エラーの数は多いが、それだけ果敢に攻めの守備をしたということだろう。強肩もしばしば見せた。
ジム・コルボーンに見いだされてSEAと契約したのは2000年。当時から外野手だったが翌年にイチローが入団し、順調に上がってきたチュは控えに回らざるを得なかった。2006年にCLEに移籍し出場機会を増やしてきた。
180センチと体は大きくないが、鋭い打球が飛ぶ。パワーヒッターと言う感じだ。アジア人のMLBでの本塁打記録は松井秀喜の31本だが来季はこれを抜く可能性があると思う。
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2009年12月26日 11:26
ナリーグの三冠王候補は、プホルス。これは衆目の一致するところだ。ではアリーグはだれか?少し前ならA-RODが本命だっただろうが、今年の衰えにやや不安を感じる。思い切った見方かもしれないが、マウアーがその筆頭候補ではないかと思っている。
大物打ちで本塁打、打点を挙げている打者が打率を上げるのは至難だが、もともと打率の良い打者が、長打力をつける方が比較的容易だからだ。
2009年のマウアーは、そう思わせるに十分な変身を遂げた。
もともと四球と二塁打の多い堅実な打者だったのが、安打数が増え、本塁打が激増したことでアリーグでは唯一OPSが1.000を超えた。今年のMVPは間違いないところだった。大打者にはこういう形で長打が増えていくケースが多い。
ただ、問題は捕手と言うポジションである。
捕手としてもマウアーはそこそこやるという評価だったが、数字を見る限りはそれほどでもない。レギュラー捕手としてはほぼ中位と言う感じだ。2009年で気になるのは、パスボールがMLB最多タイだったのと、盗塁阻止率が急落したことだ。
マウアーは身長196センチ。マット・ウィータースなど同じくらいの長身捕手もいるにはいるが、やや背が高すぎる。イヴァン・ロドリゲスは175センチ、バリテックは188センチ。その長身が守備を窮屈にしているように思える。
また、MLBでは捕手は140試合前後しか出場しない。本塁打、打点など積み上げ型の数字を増やすには不利である。さらに故障のリスクが最も大きいポジションでもある。ケンドールのように捕手というポジションにこだわるあまり、キャリアSTATSを落としてしまった前例もある。マウアーは内外野手転向を考えても良いかもしれない。1塁には僚友モルノーがいるから、簡単ではないだろうが。
来季をつとめあげればFAになる。MINという家族的なチームに残留してほしい気もするが、NYYやBOSがほっておかないだろう。あるいはそのタイミングで他のポジションへのコンバートも考えられなくもない。
ともあれ、この稀有のバッティングの才能が順調に伸びることを期待したい。
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2009年12月25日 13:49
2009年ナリーグのMVPは、満票でアルバート・プホルスが獲得した。その圧倒的なSTATSを見れば、当然のことだと思える。プホルスについては今夏にもいろいろ調べたので、今回は三冠王の可能性について考える。
MLBではカール・ヤストレムスキー以来三冠王は出ていない。三冠王には、2つのパターンがある。平常はタイトルに手が届かないが、ある年だけ好調で三冠をさらってしまうタイプ。ヤストレムスキーやフランク・ロビンソンなどがそうだ。
もう一つは、毎年各タイトル争いに顔を出し、いつ三冠王を取るか、と言われながら満を持して獲得するタイプ。テッド・ウィリアムスやゲーリッグ、ホーンスビーなどの大打者が並ぶ。プホルスはまさに後者のタイプだ。
プホルスがデビューした2001年のナリーグはホームラン狂騒曲の最終年だった。今から思えば、この数字はまさに異様だ。プホルスは新人としては驚異的な数字を残したが、タイトルは遠くにある感じだった。
しかし、それ以降、プホルスは打撃三部門でほとんど5位以内に食い込んでいる。毎年、一発屋のようにタイトルを取る打者はいるが、ここまで安定した成績を残す選手は彼しかいない。辛うじてマット・ホリデーが三部門に顔を出している。
これだけ成績を上げながら、プホルズはタイトルは2回しか取っていない。2009年の本塁打王と、2003年の首位打者だけだ。各部門ともに競争が激しいからだ、今後プホルスの快挙を阻むとすれば、ライアン・ハワードだろう。2006年以降、驚異的な本塁打と打点をたたき出しているハワード。プホルスは打点争いで一度も勝ったことがない。ハワードとフィルダーとプホルスより若くて飛ばす大物が、打点、本塁打の2部門で立ちはだかるだろう。
三冠王を抜きにしても、プホルスはテッド・ウィリアムス級の歴史に残る打者になるだろう。三進数は減少し、四球は増え、円熟味を増している。故障がなければ、あと10年近くは第一線で数字を残すのではないだろうか。
間違いなく、21世紀最初のディケードは、プホルスの10年だった。
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プロフィール
最近メディアからいろいろお話をブログにいただくようになりました。迂闊なことに、殆ど対応できていませんでした。ご連絡は下記までお願いいたします。
baseballstats2011@gmail.com
baseballstats2011@gmail.com
広尾晃と申します。
ライター稼業をして、かれこれ43年になります。
2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。
広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。
2012年11月「クラシックSTATS鑑賞」を独立したサイトにしました。
野球以外で書いている、兄弟ブログです。こちらもぜひどうぞ。↓
常時参照させていただいているサイト
http://mlb.mlb.com/index.jsp
http://www.baseball-reference.com/
http://www.npb.or.jp/
http://espn.go.com/mlb/
http://www.fangraphs.com/
http://www.thebaseballcube.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/
・野球の記録で話したい(旧サイトはコチラ)
ライター稼業をして、かれこれ43年になります。
2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。
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私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。
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