NPBとMLBは、同じ野球というゲームをしてはいるが、投手と打者の力関係はずいぶん違う。これをマトリックスで見てみることにする。
縦軸にRC27、つまり打撃の総合的な生産性の指数を置く。横軸にDIPS、これは失点にかかわらない投手の実力の指数。どちらも得失点に直接かかわらない投打の指標。
ここに、MLB、主要なマイナーリーグ、NPB、海外リーグの平均的な数字を置く。記録は昨日まで。



アメリカンリーグ、ナショナルリーグでは、アリーグが少しだけ打高投低、これはかなり以前からの傾向だ。指名打者があることも影響しているだろう。またア東地区にニューヨーク・ヤンキース=NYY、ボストン・レッドソックス=BOS、西地区にテキサス・レンジャーズ=TEXという強打のチームがあることも大きい。
マイナーリーグも、ほぼMLBと同じエリアにあるが、AAAメキシカンリーグだけが極端な打高投低。実際にはMLBとはほとん連携していないリーグで、30代半ばのおっさんがぶんぶん振り回している。このリーグで赫々たる数字を引っ提げて日本にやってきた選手が、からっきし通用しないということが良くある。
さて、NPB。極端な投高打低。MLBとは次元の違う野球をしている。参考までに2010年の数字を入れる。2年前はむしろ、MLBよりも打高投低だったのだ。
ここ2年の激変を実感する。
MLB関係者は、NPBの選手を物色するときにこの数字の落差をどう解釈するか、苦しんでいることだろう。
しかし、一面で今の数字こそがNPBの野球の本質を表している可能性もある。NPBは打撃力をつける必要があるともいえよう。
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ここに、MLB、主要なマイナーリーグ、NPB、海外リーグの平均的な数字を置く。記録は昨日まで。

アメリカンリーグ、ナショナルリーグでは、アリーグが少しだけ打高投低、これはかなり以前からの傾向だ。指名打者があることも影響しているだろう。またア東地区にニューヨーク・ヤンキース=NYY、ボストン・レッドソックス=BOS、西地区にテキサス・レンジャーズ=TEXという強打のチームがあることも大きい。
マイナーリーグも、ほぼMLBと同じエリアにあるが、AAAメキシカンリーグだけが極端な打高投低。実際にはMLBとはほとん連携していないリーグで、30代半ばのおっさんがぶんぶん振り回している。このリーグで赫々たる数字を引っ提げて日本にやってきた選手が、からっきし通用しないということが良くある。
さて、NPB。極端な投高打低。MLBとは次元の違う野球をしている。参考までに2010年の数字を入れる。2年前はむしろ、MLBよりも打高投低だったのだ。
ここ2年の激変を実感する。
MLB関係者は、NPBの選手を物色するときにこの数字の落差をどう解釈するか、苦しんでいることだろう。
しかし、一面で今の数字こそがNPBの野球の本質を表している可能性もある。NPBは打撃力をつける必要があるともいえよう。
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コメント
コメント一覧
NPBの野手も今は統一球に対処・順応するべく試行錯誤の過程にあるわけだけど、「飛ばないボールをいかに遠くへ飛ばすか」より「飛ばないから野手の間を抜いていこう」という方向で取り組んでいるように思える。
「とりあえず大きいのは外国人野手に期待しよう」パリーグよりセリーグはよりその傾向があるかも。
これはこれで技術の向上につながるだろうけど日本人野手がHRを量産しタイトルを取るには後5~10年くらいかかりそうですね。
楽天には昨年メキシコリーグで大活躍したテレーロが新戦力として加入してますが、全く通用してないその原因の一端を、改めて確認した次第です。
川上から川下へ、100階からバンジージャンプしてるような落差ですから、さもありなん、ですね...
NPBの打者は、後ろの手で押し込む打ち方に変えていかないと数字は上がっていかないと思います。
あとは、ストライクゾーンの見直し、滑るボール、筋トレ。
シーズン終わって、セの首位打者が2割台だったらどないしよう!と思っているのは僕だけではないでしょう(笑)
2005~2010年 2011年 2012年
投球回数 172 232 102
被本塁打 8.8 5.0 9
NBPの打者はダルビッシュの変化球にタイミングを合わせていたのかもしれませんが、直球の振り遅れが多いと感じていました。
MLBの打者は直球であれ変化球であれ、失投はフェンスの向こう側へ飛ばしています。
>NPBの打者は、後ろの手で押し込む打ち方に変えていかないと数字は上がっていかないと思います。
見事な見識ですね。よくご覧になっていらっしゃると思います。
昨年ミルウォーキーが地区優勝を決めた翌日の試合の出来事ですが、ライアン・ブラウンがライト戦に長打を放ちましたが何とバットは三塁ファウルグラウンドに飛んで行きました。
最初はバットが折れたのかと思いましたがMLB.comの画像のスローモーションで確認したところ、まず左手が離れますが右手はまだバットを押し込んでいます。それから右手も離れたバットが三塁側に飛んでいきます。打球はライト戦への見事なライナーでした。右手の返しだけでバットが三塁ファウルグラウンドに飛んで行ったようです。
ライアン・ブラウン並みの体格なら日本人にもいますが、あの打ち方は日本にはありませんね。背筋力の差でしょうか。
願わくは、NPBの何年か分のマトリクスもこの表で見てみたいですね。あるいは過去記事でそのようなものはありましたでしょうか?
そのかわり、得点能力は低下した。
これは、セントラルが飛ぶボールに頼っていた証拠ではないでしょうか。
そうそう、メキシコは高地ですから、もともとボールが飛ぶんじゃないですか。
ここで抑えられる投手は優秀ってことになりませんか。
投手の防御率が同じならセントラルは投手が打席にたつから得点能力が低いのでは?、あと球場の大きさとか。
しかし、ボールを統一するとこういうデータ比較がしやすくなったと思いますね。
ありがとうございます。
右投げ右打ち、左投げ左打ちの打者が統一球の影響をあまり受けていません。それは利き手で押し込めるから。数字がガクッと落ちた選手、例えば小笠原、森野、鉄平、岩村…などはみんな右投げです。彼らが今の打ち方をしているうちは永遠に打てません。もっと左肘を後ろに張って、太いバット(ビール瓶型のバット)を使いこなすこと、これが復活への一歩です。といっても皆、今から修正するのが難しい年齢・キャリアですが…。
右投げ左打ちでも比較的、バットを上段に構えたり左肘を後ろに張って打ってる打者(阿部、鳥谷など)は数字をそんなに落としていない。逆に右投げ右打ちでも、トップバランスの細いバットや上段の構えではない打者(和田など)は統一球の影響を受けている。
少年野球の指導方法から見直さないと、ですね。
ナ・リーグに比べてア・リーグが打力優勢という傾向は、本当に以前から変わらないですね。指名打者制度は投手陣もやりくりが楽になるという面もあるけど、それだけ指名打者の人材が豊富ということでしょうか。
中南米は投手よりも打者に優秀な選手が多い印象がありますが、ドミニカ・リーグの投打のバランスは意外なくらい拮抗していますね。
2010年のセ・リーグは、阪神と広島が統一球導入の前段階として、ミズノ製のボールを採用。それまでの使用球に比べてボールが飛びやすくなった影響もあって、前年に比べるとリーグ全体が打力優勢になるも、2011年統一球導入で一気に急落。
ここ数年のリーグ全体の打撃成績を追ってみると、使用球の違いによる上下動が明快で、興味深いです。