今日、7月12日は、NPBにとって重要な日である。12球団のオーナー会議が開かれ、NPBトップの加藤良三コミッショナーを再任するかどうかが決定されるのだ。


セリーグは全球団が加藤氏の再任に賛成しているが、パリーグは楽天、オリックス、日本ハムが反対し、ロッテ、西武が態度を保留しているという。パで再任に賛成なのはソフトバンクだけだ。

コミッショナーの任免権はオーナー会議にあるが、4分の3、つまり9球団が同意しなければ、コミッショナーは再任されない。

複数球団が反対する理由はすでに当ブログでも述べたとおり、WBCに向けたジャパンの監督人事が滞っていること、そして実績不足にある。また、パ側からはセリーグの一部球団が主導する形が続いていることへの不満もあるという。

NPBは今年のオフに社団法人化を控えている。これに向けて、パリーグは放映権収入などの利益分配をNPBで一括し、再配分すべきだとの考え方も表明している。セリーグは、パの赤字補てんに協力する筋合いはないとし、真っ向から否定する考えだ。

コミッショナー人事についても、セリーグは一歩も引く考えはない。今日の会議は深刻な事態に陥ることも考えられるだろう。

すでに讀賣新聞を除くマスコミは、加藤コミッショナーの資質に疑問を呈している。特にスキャンダルに揺れる巨人原辰徳監督を「がんばってください」と激励したことが、問題視されている。

毎日新聞の一昨日のオピニオン。

プロ野球の憲法ともいうべき野球協約は死んでしまったのだろうか。(中略)
巨人が警視庁への被害届提出を見送った以上、ここはプロ野球の最高責任者であり、かつ最高の権限を有するコミッショナーの出番だ。だが、その加藤良三コミッショナーは先月末、東京ドームで原監督と会談した際、金銭問題には触れず、「野球に集中して頑張ってください」と話したという。何を考えているのか。今すべきことは激励ではなく、プロ野球関係者が関わったという今回の事実関係を解明することだ。そのための権限が与えられている。(中略)
 今季の観客動員数は東日本大震災があった昨季より減少している。今回の1億円をうやむやにするならばファンの足は一層遠のく。野球界への信頼を取り戻す役割を率先して果たさなければならないのは誰か。原監督の言葉を借りるならば「コミッショナーのほかに、いったいだれがいるのか。まだ間に合います」。


そろそろ、世間は怒りや嘆きを通り越して、呆れ始めている。

一部の権力者の傀儡になって、その権力者周辺のスキャンダルを黙認しようとするコミッショナー。おしゃべりの権力者のパフォーマンスもあって、その一部始終が、世間にあからさまになってしまっている。厚顔無恥もここに極まれりという感じだ。

この組織には自浄能力も、問題解決力もない。そして、共存共栄のはずが、一部の会社、人間の都合が常に最優先されている。おかしなことが進行しているのに、誰も何も言わない。率直に言えば、まともな民主国家の公益性のある組織とは全く思えない。

本日の会議が、建設的で、前向きな結論を導き出すとはとても思えない。また一部球団のごり押しがまかり通るか、でなければ「1リーグだ」と恫喝するような意見がでるか、そのいずれかだろう。
パリーグの改革の旗振り役は楽天だという。問題点を早急に改善し、収益性を高めたいと思うのは、ベンチャー企業ならずとも、ごく当たり前の感覚だ。

しかし、NPBという伏魔殿では常識は通用しない。いつものパターンなら、多数決で潰されるだけだろう。
世間は、NPBという組織にいい加減うんざりしている。サッカー協会が世界と連携を取って、次々と変わっていく中で、NPBはカビの生えた組織と化している。
ブレークスルーは、いつ来るのだろうか。

※追記 加藤良三コミッショナー 承認さる。三期目の手腕に、期待しよう。

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